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米選手権で初の韓国系優勝狙う  フィギュアのマックドナー

米選手権で初の韓国系優勝狙う  フィギュアのマックドナー

Posted January. 16, 2003 22:28,   

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1歳のときに見知らぬ外国に養子に連れて行かれた韓国系の少女が、スケート界の女王を夢見ている。

「第2のミシェル・クァン」と言われるアン・パトレス・マックドナー(18・米国)。彼女は、17日(以下韓国時間)と18日、米国テキサス州ダラスで、米フィギュアスケート選手権大会女子シングル競技に出場し、トップを狙う。

この大会には、2002年米ソルトレークシティー冬季五輪金メダリストのサラ・ヒュズ、大会通算7回目の優勝に挑戦するクァンなど、そうそうたるスターがそろって出場する。彼女たちと肩を並べるだけでも大きな光栄のはずだが、マクドナーは、トップスター9人に与えられる自動出場権をももらうほど、技量を認められている。

大会の開幕を前に、AP通信は、マクドナーを「無限の可能性を秘めた有望株」と紹介しており、大会が行われるダラスのモーニングニュース紙は「ジュニアでは最高の実力をもっており、昨年のキャンベル・チャレンジ大会では、クァンに続き2位となった、注目すべき選手」と報じた。

マクドナーは、去年の同大会で、ジャンプの途中で転んで6位に止まり、上位3人に与えられるソルトレークシティー冬季五輪への出場権を逃してしまった。このため、彼女にとって今大会は雪辱の舞台。

今シーズンには、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の音楽を選曲し、一層成熟した姿を見せる予定。空中で2回転半するダブルエクセルとトリプルジャンプのような高難度の技術もさらに磨いた。

米国コロラド州コロラドスプリンスで暮らしているマクドナーのインターネット公式ホームページ(www.annpatrice.com)によると、彼女の生まれはソウル。生後14ヵ月のとき、米国人家庭の養子となったマックドナーは、スケート好きの韓国人の母親に勧められ、4歳のときにスケートを始めた。11歳の96年、USジュニアチャンピオン選手権でトップとなり、「フィギュアの天才」として注目を集めた。

一時、負傷でスランプに陥っていた彼女は、99年、同い年の在米韓国人友人のナム・ナリが、USチャンピオン選手権で準優勝するのを、ただ見守るしかなかった。しかし、2000年USジュニアチャンピオン選手権で、4年ぶりに優勝カップを獲得して再起した。去年の1月には全州(チョンジュ)で行われた4大陸選手権大会に初めて参加し、韓国のファンにも見事なプレーを披露した。

マクドナーの憧れは、92年フランス・アルベールビル冬季五輪金メダリストの日本系選手、クリスティア・山口。彼女の目標も、山口のように、2006年イタリア・トリノ五輪で金メダルを獲得すること。韓国系初のフィギュアスケーティングのオリピックチャンピオンの誕生。考えるだけでもわくわくする。



金鍾錫 kjs0123@donga.com