ポルトガル出身のコエリョ監督は温和な性格だが野心が強く「徳将」劉備に例えられる。
オランダ人のハーン監督は4カ国語に流暢なスポーツマネージャー出身で、頭が切れ知略に長けた「知将」曹操に、選手時代、最高のスターとして名を馳せたブラジル出身のジーコ監督は、プライドが高く自分の信念を曲げない「勇将」孫権に似ているというのがサッカー専門家らの分析だ。
ハーン監督とジーコ監督は、就任会見で自信あふれる発言をしている。「自信がなかったら、この広大な地に来るわけがない」(ハーン監督)「日本のサッカーは、ワールドカップ(W杯)でベスト4以上を狙える実力を持っている。何も悲観することははない」(ジーコ監督)。
これに対し「韓国サッカーの専門家の助言に耳を傾け、次のW杯でもベスト4入りできるようベストを尽くしたい」というコエリョ監督の感想は謙遜に聞こえる。
しかし、コエリョ監督はこれに止まらなかった。「来年のアジアカップで最高の成績を出して、06年ドイツW杯の監督としての資格についての審判を受けたい」と述べ、やはり大きな野心を見せている。
3人ともスタープレーヤー出身だが、指導者としての経歴はコエリョ監督が最も長い。ポルトガル代表を00年欧州サッカー選手権大会の4強に導いた主役は、コエリョ監督だった。一方、ハーン監督とジーコ監督が代表監督を務めるのは、今回が初めて。
好みの戦術にも大きな違いがある。コエリョ監督は、圧迫サッカーと素早く正確なパスを中心とするスペースサッカーを追求する。ジーコ監督は、組織力をベースに華麗な攻撃サッカー、ハーン監督は強い体力をもとにトータルサッカーを駆使する。
一つだけ明らかなことは、ジーコ監督もハーン監督もW杯4位の韓国の打倒を第1の目標としているということ。コエリョ監督とジーコ監督は、4月16日の韓日戦で初対決する。
ハーン監督とジーコ監督はすでにチームの訓練に入っている。コエリョ監督は28日来韓する。フース・ヒディンク(韓国)−フィリップ・トルシエ(日本)−ボラ・ミルチノビッチ(中国)の対決に続く「新サッカー三国志」が幕を開けようとしている。
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