李承鎏(イ・スンヨプ、28、千葉ロッテマリーンズ)は心が浮ついている様子だった。
遠足を控えた小学生の表情のように、わくわくする一方雨が心配でたまらないそんな姿だった。
25日、仁川(インチョン)国際空港の出国ロビーで李は「これまで大邱(テグ)を離れたことがない。初めての外国生活に心がときめく」とし、「旧正月連休を家族と一緒に過ごしたが、気持ちの整理をするのが難しかった」とこぼした。短く切った髪が強い決意を物語っている李は日本内代理人の金キジュ氏、通訳の李ドンフン氏と一緒に日本行き飛行機に乗りながら「新人の気持ちで精一杯がんばる」と意気込んだ。
出国場には李と親しいコメディアンの金ジェドン氏が見送りに来た。妻の李ソンジョン氏は引越しの問題でこの日一緒に出国しなかった。
—現在体の具合はどうか。
「例年より早く運動を始めたのでコンディションはいい。日本でも早く適応するつもりだ」
—日本の投手を分析した結果は。
「コントロールに優れてストライクよりはボールで誘引する場合が多い。変化球がいいうえ、低いボールもよく投げるためスウィングを短めにしようと思う」
—投手では誰が一番強いか。
「やはり松坂(西武ライオンズ)だ。前はぼくが勝ったが、今は状況が違う。スピードとコントロールが完璧になった。きつい勝負になると思う」
—ロッテのバレンタイン監督が主戦の保障はないと言ったが
「プロは実力がなければ淘汰されるものだ。韓国では最高だったが、日本ではまだ何も見せていない。新人の気持ちで主力を取るためがんばる」
—旧正月連休はどこで過ごしたか。
「家で休んで両親や親戚の人々などにあいさつをした。父からお年玉で10万ウォンをもらった」
—眼鏡はどうしてかけたのか。
「知的に見せたくて(笑)」
—これからは当分韓国に帰れないと思うが、日本に向かう覚悟は。
「日本進出が自分の人生において大きな転機になると思う。まず何よりも責任感を感じる」
同日地元マスコミの大きな関心を受けながら東京入りした李は、26日から千葉ロッテマーリンズスタジアムで日本初の練習に入る。
金相洙 ssoo@donga.com