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李承鎏、「不振の輪を断ち切れ!」

Posted May. 09, 2004 22:51,   

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「不振はいつまで続くのか」

「アジアのホームランキング」李承鎏(イ・スンヨブ、28、ロッテマリーンズ、写真)のバットが、なかなか快音を聞かせてくれない。李承鎏は8日、近鉄バファローズとのホーム試合で日本進出以来初めて、7番に降格されるという屈辱を味わった。1—5で負けた9日には3打数1安打をマークしたが、チームの得点とは無関係なものだった。

最近の6試合はホームランなしで21打数3安打(1割4分2厘)という悲惨な成績。これまで李承鎏は37試合で本塁打は5本、韓国最高の打者という自尊心とは裏腹に、打率は2割4分0厘。規定打席を満たした40人のパシフィック・リーグの打者でも最下位グループの打率。

こうなっては、2軍降格も余儀なくされる最悪の場合を考えざるを得ない境遇だ。日本は4人まで外国人選手を起用することができるが、シーズン序盤を攻撃力強化に重点を置いたロッテは、李承鎏をはじめベニーとフランコまで3人の打者をみな起用してきた。

しかし、つい最近まで「李承鎏が最高」として変わらぬ信頼を示していたボビー・バレンタイン監督が新外国人投手の獲得を検討するなど、チーム雰囲気刷新のための極端な措置を検討している。李承鎏をクリーンナップから外したのもそうした措置の一つだ。

これまで模様眺めの立場を見せていた日本のマスコミも批判に乗り出した。日刊スポーツは、「主砲の李承鎏がチャンスの度に無気力な姿を見せながら攻撃のリズムを切っている」と公に批判した。

李承鎏の不振がさらに深刻なのは、李承鎏自ら原因を見つけ出せずにいることだ。スイング・メカニズムが変わったわけでもなければ、体の調子が悪いわけでもないからだ。一部では内角のボールを怖がって、あまりにも打席の外側に立ち、フォークボールなど変化球を意識して待つのが問題だと指摘しているが、本人は認めていない。

李承鎏のような強打者は、ちょっと離れたところからフルスイングで引っぱって本塁打を放つのが一般的。また、初球か2球を打ったのが130打数中32回になるほど、打席で待つどころか積極的だった。もちろん、初球か2球を攻略した打率はシーズン打率よりはるかに高い2割8分1厘に上がる。

あえて不振の原因と言えば、悪くなった選球眼。不利なボールカウントでも誘引球を好む日本の投手に巻きこまれ続けて、全体的に打撃バランスが崩れてしまったこと。シーズン序盤に1位まで上がったロッテは、李承鎏のスランプと共に最近1勝6敗と振るわず、9日現在15勝20敗1引き分けでリーグ最下位に止まっている。



張桓壽 zangpabo@donga.com