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「国民打者」李承鎏が2軍降格

Posted May. 11, 2004 22:43,   

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ショックだ。

「国民打者」李承鎏(イ・スンヨブ、28、千葉ロッテマリーンズ)がつい2軍に降格された。李承鎏は10日、札幌ドーム球場で行われた日本ハム戦が終った後、夜12時ごろボビー・バレンタイン監督と面談し、2軍行きが決まった。李承鎏は同日の試合、7回代打に出て三振アウト。

2軍行きを受け入れた李承鎏は11日午前、飛行機で東京へ移動。千葉ロッテ2軍競技場である浦和球場で行われた読売ジャイアンツとの2軍戦に出場した。李は今後、早くても十日過ぎの21日にならなければ1軍に登録することができない。李承鎏が2軍に降格させられたのは初めてのこと。国内でプレーしていた9年間、一度も2軍に降格されたことがないので、今度の降格は本人にとっても大きなショックだろうと予想される。

●なぜ?

李承鎏は最近の7試合を本塁打なしの22打数3安打(1割3分6厘)とスランプに落ちこんでいた。今季の成績も打率2割3分3厘で5本塁打19打点。中心打者に似合う成績ではなかった。

最近の李承鎏の試合を見守った「日本通」の金星根(キム・ソングン)前LG監督は、「打たなければならないコースの球を見逃している。他の球は逃がしても、自分が好きなコースの球を逃がしてはいけない。しかし、今はそうしたコースもなくなったようだ」と話した。

打撃スタイルが次々変わるのも問題。金前監督は、「相手投手のスタイルによって打撃フォームが揺れる。足を高く上げたり低くしたり、ベースに近づいたり離れたりなど、しっかりした自分だけのスタイルができていない。打者の基本は投手が変わっても打撃フォームが変わってはいけないということだ」と指摘した。

●序盤は通じたのに…

お互いに知らなかったためだ。李承鎏も、日本の投手もお互いに相手をきちんと把握できていなかった可能性が高い。しかも、李承鎏の序盤スイングはコンパクトだった。安打を打つためにスイング幅を狭めて当てるバッティングをしていたが、ある瞬間からスイングが大きくなった。先月4日と5日、相次いで本塁打を放ってからスイングが上へ向かい始めたというのが金前監督の指摘。本塁打を放つために、「アッパースイング」をするようになってから正確さが落ち、安打が出ないから苛立ちを募らせ、自信をなくしてしまった。

●千葉ロッテは?

シーズン序盤、突風を巻き起こした千葉ロッテは、李承鎏のスランプと共に10連敗に陥り、10日現在15勝1引き分け22敗(勝率0.405)とパシフィック・リーグ最下位に転落した。抑えの小林などブルペン陣が不安定でバッターも弱い。5人の外国人選手の活躍も心細い。

千葉ロッテは不振な小林の代わりに新しい「外国人の抑え投手」を探している。日本の野球では外国人選手1軍登録エントリーは4人。もし抑えの投手が迎え入れられれば李承鎏は立つ瀬がなくなってしまう。彼は三星(サムスン)では看板スターだったが、千葉ロッテでは外国人選手。成績によってはいつでも解雇される立場だ。



金相洙 ssoo@donga.com