Go to contents

ロシアの金色の誘惑 シンクロ・デュエット

ロシアの金色の誘惑 シンクロ・デュエット

Posted August. 26, 2004 22:51,   

한국어

暗くなった一面に、穏やかな月面が水面に浮いた。

軽快な「ドンキホーテー」音楽とともに二人の「女神」が軽く水面に飛び込んだ。二人のはずだが、動きは一つだ。優雅で繊細な手の演技に続いて、しばらく水面下に沈んだかと思うと、力強く足が舞い上がった。

釘付けになった6000人の観客は、二人の演技を食い入るように見つめた。そして演技が終わると全員が立ち上がって熱い喝采を送った。

26日、アクアチックセンターで行われたアテネ五輪のシンクロナイズド・スイミングのデュエット決勝。ロシアのアナスタシア・ダビドワ、アナスタシア・エルマコワ組が合計99.343の高得点で金メダルを獲得した。立花美哉、武田美保組は98.417で2000年シドニー五輪に続いて2大会連続の銀メダル。ダビドワは「ほんとに嬉しい。私たちはこの瞬間のために15年を準備してきた」と語った。

ダビドワ、エルマコワ組は自由演技で10人の審判のうち8人から10点満点を受けた。とくに芸術点数では5人の審判全員から満点。技術点数で日本人と英国人の審判2人だけが9.9を与えたが、英国人審判は普段から厳しいことで有名だし、日本人審判は金メダルを目指している自国選手を意識して満点を与えなかったものと見受けられる。

李ヒョンエ韓国代表コーチは「こんなに大量に満点を受ける選手は初めてだ。人間の技とは信じられないほどで、一ヶ所たりとも間違っていない」と舌を巻いた。

2001年の福岡世界選手権大会で日本側の影響力で2位に止まった二人だが、昨年の世界選手権では頂点に立った。

しかし、今大会の出場までには曲折もあった。シドニー五輪金メダルリストのオルガ・ブルスニキナ、マリア・キセレバジョ組(ロシア)が一時期引退して復帰したのだ。激しい代表選抜を経て2勝1敗で五輪チケットを手にした。

21歳で同年の二人は、ジュニア時代の2年間を含めて延べ6年間を一日も欠かさず、毎日8時間をプールで、2時間はジムでハードトレーニングを耐えてきた。ダビドワとエルマコワは「2008年北京五輪で2連覇を目指す」と意気込んだ。



金鍾錫 kjs0123@donga.com