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ユ・スンヒョン、平泳ぎ200mでまたも韓国新 競泳世界選手権

ユ・スンヒョン、平泳ぎ200mでまたも韓国新 競泳世界選手権

Posted July. 30, 2005 03:06,   

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「大事に育ててくださり、とても感謝しています、お母さん、ほんとに愛しています。スンヒョン」。

モントリオールの世界水泳選手権大会に参加しているユ・スンヒョン(22、韓国体育大学4年)は、競技を控えて母親の李カンスン(53)氏に同じ内容の文字メッセージを6回も送った。たった一人で13年間自分の世話に渾身の力を注いできた母親のことを考えると、闘志が湧いてくるためだという。

ユ・スンヒョンは29日、カナダ・モントリオールのジャン・ドラポー公園の屋外プールで行われた第11回世界水泳選手権大会、男子平泳ぎ200m予選3組で2分17秒89を記録して、ユン・ジュイルが1992年に立てた従来の韓国記録(2分18秒27)を13年ぶりに0.38秒縮めた。

大会初日の平泳ぎ100mでも生涯初の韓国新記録を打ち立てたユ・スンヒョンは、これで今大会に出場した2試合すべてにおいて韓国記録を塗り替えた。大会5日間、6つ目の韓国新記録だ。

ユ・スンヒョンは同日、スタートから勝負に出た。彼は同日、予選出場者の中で唯一、スタート台の前の部分を手で握るグラブ・スタート(grab start)ではなく、体を屈めたまま腕を揺らすワイドアップ・スタート(wind−up start)を行った。失格になる危険は高いが、より早いスタートが可能だからだ。結果は大成功だった。

韓国新記録を樹立した後、ユ・スンヒョンの最初の言葉はやはり「苦労した母親に2つの新記録をすべて捧げます」だった。

ユ・スンヒョンが母親のことを大事にしているのにはそれなりの理由がある。1992年、大邱(テグ)で開かれた少年体育大会に出場した彼を応援するために大邱へ向かっていた父親が交通事故で死亡し、その後、母親が生計のためにプールを転々としながら水泳用品を販売するなど、苦労をしながら彼を選手として育てたためだ。

小学校5年生のときからずっと自由形短距離選手だったユ・スンヒョンは、大学に入学した02年にスランプに陥り、代表チームから脱落する危機に直面した。「生き残り」のため、彼が選んだ道は選手層の薄い平泳ぎへの転身。平泳ぎは小学校4年生の時以来初めてだったが、国内ランキング2位に入って韓国代表として釜山(プサン)アジア大会に出場し、以後、平泳ぎをメイン種目に定めた。

マイケル・フェルプス(20・米国)は同日、男子200m個人メドレーを1分56秒68で制して大会3冠を果たし、アテネ五輪水泳女子バタフライ200m金メダリストのオティリア・イエジェイチャク(22、ポーランド)は同日、同種目の決勝に出場し、2分05秒61の世界新記録で金メダルをとった。



jeon@donga.com