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警告、退場濫発…審判に非難の声が高まる 06ドイツW杯

警告、退場濫発…審判に非難の声が高まる 06ドイツW杯

Posted June. 29, 2006 03:21,   

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06ドイツW杯の象徴色は何か。

ドイツ国旗の色で、黒を除いた黄色(イエローカード)と赤色(レッドカード)ではないか。

●「試合運営にミス」非難に、審判ら「ミスなんてない」抗言

ベスト16入りの試合が終わり、計64試合の中で8試合を残す今までに出たレッドカードは、警告累積、退場を合わせ、計25枚。64試合体制が初めて導入された98年フランスW杯の場合、決勝戦まで21枚のレッドカードが出た。02韓日W杯で16枚に減ったが、また増え、早々と新記録を立てたわけだ。試合あたり平均退場件数も、98年0.32件から、02年0.25件に減ったが、今回のW杯では現在まで平均0.45件で2倍近く上昇した。

このように「追い出される」選手が増えたのは、部分的には国際サッカー連盟(FIFA)の新しい方針のため。FIFAは今回のW杯で以前よりはるかに厳しくなった規定が適用されると予告した。肘の攻撃と荒いタックルはもちろん、今までたいてい容認されてきた相手選手の服を引っ張ることなども、厳しく取り締まると述べた。

ドイツのマスコミは、ドイツ語で「ホイッスル」を意味する「Pfiff」と「FIFA」をかけて、「静かな海のPfiff」という題目で、警告および退場濫発がFIFAの責任だと示唆した。

事情がこうであるにもかかわらず、ジェフ・ブラッターFIFA会長は、「審判のミス」だという態度をとっている。26日に行われたポルトガル—オランダのベスト16入り戦では、4名も退場させられ、9名対9名が試合をする珍記録が出ると、ブラッター会長は「審判を警告しなければならない」と述べ、不満を隠さなかった。

●FIFA規定強化も原因…選手たちも汚ない試合

これに対し、ロシア出身の主審バレンティン・イワノフさんは、ロシア新聞イズベスチアとの会見で、「判定には過ちがない」と答えた。彼は「ポルトガルはもともと、後ろから叩くなど汚ない試合運営で最も悪名高いが、オランダまでそうするとは思わなかった」と話した。

このように「汚なくなる試合」に対し、ドイツ日刊紙ディベルトは、「警告と退場はずいぶん前から増え続けてきた」と分析し、目を引いた。78年W杯から98年まで、総退場件数は、5、8、12、15、21件と、引き続き上昇曲線を描いてきた。02年韓日W杯でベスト16件に減ったのは、むしろ「変事」だった。

ブラッター会長の激怒にもかかわらず、ポルトガル−オランダ戦以後4試合の間、退場選手は2名、競技当たり0.5名で「平均値」をさらに高めた。

一方、フランツ・バーケンバウアドイツW杯大会組職委員長も、「審判たちが試合を100%コントロールできないでいる」と審判非難に加勢した。



gustav@donga.com