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金妍兒はジャンプ、浅田真央はスピンが武器

金妍兒はジャンプ、浅田真央はスピンが武器

Posted November. 15, 2007 03:58,   

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今シーズン、フィギュアスケート女子シングル部門は17歳で同い年の金妍兒(キム・ヨンア、軍浦スリ高)と浅田真央(日本中京大)のライバル構図がいっそうはっきりした形になった。

第3戦までを終えた今シーズンシニアグランプリシリーズで、それぞれ新しいプログラムを披露した両選手の演技はとびきり光り輝いていた。第2戦で浅田が総点177.66点、金妍兒が第3戦で180.68点で優勝。専門家は、来月のグランプリファイナルだけでなく、来年3月の世界選手権大会で2人が優勝を争うものと見込んでいる。

2人の新しいプログラムにはどのような違いがあるのか。専門家は、金妍兒は「安定性」を、浅田は「華麗さ」を最大の特徴に挙げた。

▲教科書的ジャンプの威力〓今シーズン強化された採点基準は、「教科書的なジャンプ」を駆使すると評価されている金妍兒に、羽根をつけた格好となった。金妍兒はショートプログラムでのジャンプミスを除けば、ほとんどのジャンプがキレのいい演技で、減点どころか、かえって加算点を得ている。

また、昨シーズン一度も試みることのできなかったトリプル・ループジャンプ(左足のアウトサイドエッジのまま踏み切るジャンプ)を成功させ、昨シーズンより一段階レベルアップした姿を見せた。

いっぽう、浅田はショートプログラムとフリースケートのいずれも、トリプル・ループでエッジを間違えて点数を落とした。まだジャンプが不安なためか、自分の最高技であるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も披露できなかった。

▲安定的な優雅さVS躍動的な華麗さ〓ミュージカル「ミスサイゴン」のテーマ曲に合わせた金妍兒のフリースケートの演技は、安定的で優雅だったが、ステップ(回転と足の入れ替え動作などにつながる連続動作)やスピンなどの細かい技術で、「バイオリンとオーケストラのための幻想曲」に合わせて躍動的で華麗な演技を披露した浅田真央に、やや遅れをとったと評されている。

大韓氷上競技連盟の李ジヒ審判理事は、「浅田の両脚を速く入れ替えながら移動するテクニックと、腕や頭など上半身の動きを最小限にしたステップの演技は非常に印象的」と評価する。浅田は、ステップ演技でもっとも高いレベルの4に0.4点の加算点を得、フリースケートで試みた4回のスピン演技で3回もレベル4をつけられた。

金妍兒は、ステップ演技では最低のレベル1となり、4回のスピン演技でレベル4は1回しかなかった。

結論から言えば、今シーズン、2人の優位を論じるのはまだ時期尚早。バン・サンアSBS解説委員は、「演技要素の中でもっとも重要なジャンプを安定的に駆使する金妍兒がやや優位に立っている」と話すが、李ジヒ理事は「スピンとステップ演技でレベルアップするのは簡単ではない。まだ初演技が終わっただけなので、もうちょっと見守らなければならない」と話す。



kimsk@donga.com