Go to contents

犠牲…覇気…まだまだ終わらない韓国野球の挑戦

犠牲…覇気…まだまだ終わらない韓国野球の挑戦

Posted March. 25, 2009 08:58,   

한국어

韓国野球が第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)で見せてくれた「偉大なる挑戦」がとうとう幕を下ろした。日本に負け、惜しくも準優勝に止まったものの、昨年、北京五輪で達成した9戦全勝パーフェクトで金メダルに続き、再度韓国野球の偉大さを世界にアピールした。犠牲と覇気に満ち溢れ、歯車のように精巧に動き回った韓国野球は強かった。

●韓国野球は「犠牲」である

「犠牲に身を投じる心で監督職を受け入れた」

今大会に出場した野球代表チームのスタートは「犠牲」から始まった。チームの成績や健康などの理由をあげて、誰も監督職を受け入れようとしなかった時、「国民司令塔」の金寅植(キム・インシク、ハンファ)監督が名乗りを上げた。

同監督は、「国があるからこそ野球がある」という言葉で自己犠牲の見本を国民に示した。3年前の1回WBCに続いて、再び代表チームの監督になった。4年前、脳梗塞で倒れ、今だ自由の利かない身体だが、国のために困難を甘受した。

選手らも同じだ。巨額の年俸をもらう大リーグの選手らと各球団が「怪我すれば、我々だけが損をする」と言い、大会への出場を渋っていた時、韓国の選手たちは違った。「太極マークをつけてプレーするのはこの上ない光栄だ」とし、国からの呼び出しに喜んで応えた。

チーム内の先発争いのため、大会出場を諦めるしかなかった朴賛浩(パク・チャンホ=フィラデルフィア)が国家代表から引退する考えを表明した記者会見で流した涙も、韓国野球の土台である自己犠牲の一面だ。

●韓国野球は「覇気」だ

尹錫鏜(ユン・ソクミン、23=KIA)、柳賢振(リュ・ヒョンジン、22=ハンファ)、崔廷(チェ・ジョン、22=SK)、李容圭(イ・ヨンギュ、24=KIA)、姜鏜鎬(カン・ミンホ、24=ロッテ)の20代の選手らは自分たちより数十倍の年俸をもらう大物選手と出くわしても全く物怖じすることがなかった。

今大会でどのような危機的状況でも動揺することなく、自信あふれる覇気を見せてくれた。海外のマスコミは胸がドキドキするほど活気に満ちた野球をするという意味で「ポッピング(popping)ベースボールチーム」というニックネームを付けてくれた。

昨年の北京五輪の時から若手を取り入れ、投打で世代交代を完成した韓国野球は、もうどのチームと対戦しても恐れない覇気で、世界の野球史を書き換えた。

金監督は、「うちの選手らの覇気に経験が重ねられると、さらに強いチームになる」とし、世界のマスコミに韓国野球に注目してくれるよう訴えた。

●韓国野球は「歯車」だ

世界の野球ファンは歯車のようにかみ合って動き回る韓国野球に驚嘆した。「ある人は韓国野球をスモールボールと言ったのですが、韓国野球はまさにスモールボール、ビックボールの区分なく、歯車のようにかみ合って回転するトータルベースボールです」。韓国とベネズエラの準決勝を中継していた外国放送のある解説者は韓国野球の組織力に舌を巻いた。

韓国野球は申し分のないコンビプレーで数多くの危機を併殺で乗り切った。巧に組まれた投手陣は先発とブルペン、迎えがいずれも本来の役割を全うした。敵将の原辰徳(巨人)日本代表チーム監督も、「打撃と守備、ベースランニングのいずれの面で弱点を探し難い」とし、韓国野球を高く評価した。

金監督の用兵術も輝いた。ダッグアウトを守っていた高永民(コ・ヨンミン=斗山)は代打として出場し、本塁打で期待に添えた。低調だった秋信守(チュ・シンス=クリーブランド)を最後まで信用したら、準決勝と決勝で相次いで本塁打を放った。



wing@donga.com