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[社説]南は助けていた……北はその間に核開発

[社説]南は助けていた……北はその間に核開発

Posted February. 03, 2002 01:56,   

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米国中央情報局(CIA)は、北朝鮮が去年も核兵器開発技術の確保を図り、弾道ミサイル装備と技術を中東諸国や南アジア、北アフリカ諸国に輸出しているという報告書を出して、関心を集めている。また、CIAは、北朝鮮が少なくとも1〜2基の核兵器を作れるようなプルトニウムを生産してきており、ミサイル弾頭で生物化学兵器を打ち上げる能力があると主張した。

ところが、北朝鮮に対して、CIAのこのような評価と現政権の見方には大きな隔たりがある。しかし、北朝鮮の核問題に対し、CIAが今まで行ってきた分析や情報収集能力を考えると、今度の報告は信頼できると思われる。太陽政策の「効能」だけあてにして、北朝鮮のいうとおりにやってきた政府の判断が間違っているのだ。われわれは善意をもって向こう側を助けようとした時、北朝鮮は核兵器を開発して、ミサイル商売に乗り出したことになる。

ブッシュ米大統領が北朝鮮を「悪の枢軸」と言ったり、政府高官が北朝鮮を「弾道ミサイル商人」と言ったりしたことも、そうした脈絡から理解できる。韓国政府が「米国の思惑はそういうものではなく、一般的な現象を言っているだけだ」と言い訳したり、ことばを濁そうとすると、ますます怪しく思われるだけだ。韓米協力を固く維持するためにも、ブッシュ政権が取っている対北政策の方向や核心を正確に読むことが必要だ。

北朝鮮はこうした米国側の主張に対し、事実上宣戦布告をしたことに等しいと対応しているが、そうした態度では国際的な信頼は得がたいだろう。1990年代初め、核問題が初めて取りざたされた後、北朝鮮側が取った「信頼できない行動」を国際社会はきちんと覚えている。今もその時のようにいわゆる「がけっぷち戦術」や無理難題を吹っ掛けたら済むだろうと思ったら、大きな勘違いである。かえって、孤立だけを招くことになる。

国際社会は、北朝鮮当局が考えるよりはるかに詳しく北朝鮮内部をのぞき見ている。北朝鮮は自らすべてのことを透明に明らかにしたうえで、交渉に臨まないと、問題の解決はできないだろう。