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[社説]ら致された我が国民も送還すべきだ

[社説]ら致された我が国民も送還すべきだ

Posted September. 18, 2002 23:12,   

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17日の日本と北朝鮮(朝鮮民主主義人民居和国)との首脳会談で、金正日(キム・ジョンイル)総書記が日本人ら致の事実を認めたことで、北朝鮮政権の非理性的な性格が一部ながら確認された。それによると、日本人ら致は、北朝鮮の「特別捜査機関」によって行われた。北朝鮮政権は、日本語学習と韓国侵入を目的に、外国人を無残にら致する国家犯罪もいとわない集団であるということだ。

北朝鮮が、遅ればせながら間違いを認めて、再発防止を約束したのは日朝関係の改善のために役立つだろう。北朝鮮外務省は、ら致された日本人が希望する場合、帰国を許すという談話まで発表しており、彼らの帰国が実現する可能性は高い。しかし、ら致された日本人問題が、順調に解決されていくのを見届けるわれわれの心境には複雑なものがある。北朝鮮政権によって強いられた苦痛の大きさからすれば、日本とは比べものにならないからだ。

金総書記が真に謝罪し、反省したのなら、われわれに対して犯した過ちも認めるべきだ。同じ人道問題で、日本とわれわれとで対応が異なっては、北朝鮮の思惑を疑わざるを得ない。北朝鮮は、ミヤンマー(旧ビルマ)のアウンサン爆弾テロと大韓航空858便の爆破事件の責任者を処罰し、再発防止を約束すべきだ。北朝鮮にら致されて抑留されている韓国民487人の生死の確認と生存者の送還要求にも応じるべきだ。

われわれの態度に問題があるのではないか、省みる必要もある。日朝首脳会談は感動的ではなかったが、成果は多かった。小泉純一郎首相は果敢に儀典行事を省略し、直接的な語り口で会談に臨んだ。彼はら致問題について「北朝鮮に強く抗議する」とし、「遺憾なことが二度と発生しないよう適切な措置を取ってほしい」として、金総書記を追い詰めた。

金大中(キム・デジュン)大統領が、小泉方式を試みたかどうかは疑問だ。儀典行事にこだわり、ワインを飲みながら歌いあう打ち上げに没頭し、言うべきことを飲んではいないか。わが政府は、今からでもら致された人たちの送還問題に積極的な姿勢を見せるべきだ。