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[社説]「間抜け外交」発言と与党の出方、どっちもどっだ

[社説]「間抜け外交」発言と与党の出方、どっちもどっだ

Posted June. 09, 2003 22:03,   

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6月、臨時国会が会議を開始するや否や、空転の危機に直面した。言いたい放題、勝手放題と言う政治家特有の病気のためだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が日本訪問を終えて帰国の途に着く9日、野党ハンナラ党の李相培(イ・サンベ)政策委員会議長が、「間抜け外交」だとけなしたのも、与党民主党がこれを理由に国会本会議への不参加を決めたのも、常識から外れているのは同じである。その野党にその与党だと言わざるを得ない。

今を何だと思っているのだろうか。体感景気はもちろん、経済見通しも通貨危機前より厳しいと言って、民生不安がますます高まっている危機的状況ではなかろうか。また、国政全般のバランスや法秩序を無視したまま、自分たちの権益保障だけを求める利益集団の集団行動が後を絶たない混乱した状況ではないか。

なのに総体的難局打破の中軸になるべき政界が、またも泥仕合に明け暮れたなら、それは単なる職務遺棄ではなく犯罪だ。補正予算案や証券集団訴訟法案をはじめ、緊急の処理が求められたり、真剣な論議が行われるべき経済民生懸案が山積しているのに、たった1日本会議をやっただけで、政治紛争のため国会を空転に追い込んだ政治家の無神経と無責任に驚かされる。

もちろん李議長の発言は、同氏の釈明通り、「修辞的発言」や 「慶尚道(キョンサンド)地方で愛嬌がましい攻め方としてよく使われる言葉」だとしても行過ぎている。過去において野党が「間抜け」という言葉を使って、政権の失政を批判したことがなくはないが、国家対国家の統治行為である外交に対する批判はより慎重でなくてはならなかった。

しかし、これが民主党の国会本会議拒否の言い訳にはなりえない。問題があったら、むしろ国会で正して解決するのが望ましい。一言のために国会を空転させるのは、与党らしくない。もしかして、新党立ち上げをめぐって内輪もめの様相を呈している民主党が、国会を空転させることによって政局を糊塗しようとしているのではないかという疑念を持たせかねない。

大統領府も「無礼な」表現に対してのみかっとなっていてはいけない。まず、訪日外交の成果に対する否定的な世論にも耳を傾ける姿勢が求められる。