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[社説]「米軍派兵」、その後が重要だ

Posted May. 18, 2004 22:31,   

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政府が、在韓米軍1個旅団の派兵による憂慮を鎮めるために、素早く動いている。外交通商部長官ら政府首脳たちが、一斉に韓米間の論議の過程を公開し、「安保に空白はない」と国民への説得に乗り出した。「困難な状況に置かれた同盟国に背を向けるわけにはいかない」として、韓米同盟関係を考慮して、イラク派遣を受け入れたという。

しかし、安保に問題がないという言葉だけで、国民を安心させることはできない。まず、派兵をめぐるいくつかの疑問点が解消されていない。政府は、米国の協力要請を受け、検討を経て受け入れたとしながらも、派兵の時期と帰還については明確に明らかにしていない。一方で、米国では、8月に3600人が派兵され、復帰しない可能性が高いという報道がすでに出ている。米国は結論を下したのに、政府が把握できていないのではなかろうか。

ただでさえ、在韓米軍の漢水(ハンガン)以南への再配置と龍山(ヨンサン)基地移転を不安の目で見つめる国民が多い。米軍の旅団派兵は新しい変数だ。110億ドルが投入される米軍の戦力強化で戦争の抑止力を維持強化するという従来の説明ではなく、新しい対策を打ち出してこそ国民を説得することができる。

政府は、米軍の派兵が在韓米軍削減につながる場合に備えた対策も講じなければならない。派兵そのものよりも、その後の対策がより重要である。削減が既成事実のものとなっている状況で、海外駐留米軍再配置(GPR)の過程を見守りながら対応するという安易な姿勢では、国民の不安を鎮めることは難しい。

韓米同盟に対する憂慮は、その場限りのものではない。米大使館の新設やイラク追加派兵など、一連の懸案が痛みを経ながら不信感を積もらせてきた。政府の説明どおり、米軍派兵と関連して何の衝突もなかったなら、その他の懸案も、これからは解決の道に踏み入らなければならない。