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[社説]中国の内政干渉、黙過できない

Posted June. 02, 2004 22:57,   

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在韓中国大使館が先月、台湾の陳水扁総統就任式に出席した与野党議員たちに出席しないよう慫慂したということが、遅ればせながら明らかになった。議員たちには電話で、与野党指導部には公文書を送って、行事出席の取り消しを要請したという。一言で、外交慣例上ありえないことであって、黙過できない内政干渉だ。

「一つの中国」という原則を固守する中国が、台湾独立を主張して来た陳総統の就任式が気になるのは理解できる。しかし、周辺国にまで「台湾孤立」の隊列に同参するよう慫慂する行為まで正当化されるわけではない。もし、他の国が中国に対してこのような要求をしたら、中国はこれを受け入れられるのか。就任式に出席した62ヵ国500人あまりの外国ミッションのうち、特に韓国だけがそのような圧力を受けたのかどうかも調べてみなければならない。

中国大使館がこのように無礼な要求をしたことについては、政府の責任が大きい。1992年、台湾と断交し中国と修交して以来、「中国機嫌取り外交」に一貫して来た政府の弱腰が、今回の事態の遠因になったのではないか。

また、この事実が半月近くも公開されなかったという点からして、議員たちも批判を兔れがたい。外交慣例から外れた電話を受けたのにもかかわらず、抗議どころか隠していたのだから。国会議員たちがこのような姿勢でいて、今後、国際社会の熾烈な競争で果たして国益を守りきることができるのか心配でならない。

現政府が発足して以来、引き続き強調して来たのが「自主外交」だ。自主外交をすると言いながら、中国大使館の不当な内政干渉に沈黙しているのは矛盾だ。政府は中国大使館に厳重抗議して、謝罪してもらわなければならない。今回のことをうやむやにしたら、韓国は中国に「甘い国」として思われるしかない。