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[社説]歴史歪曲の日本、常任理事国の資格なし

[社説]歴史歪曲の日本、常任理事国の資格なし

Posted August. 27, 2004 22:51,   

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日本の右翼勢力による「歴史歪曲病」がまたぶり返した。3年前、歴史歪曲問題を起こした「新しい歴史教科書をつくる会」が再び登場し、彼らが作った歪曲教科書が来年の東京都立中学校の教材に採択された。時代錯誤の歴史観から脱け出せない日本が、隣国への揺さぶりを再開したのだ。

東京都は、日本の心臓部である。政治・経済だけでなく、日本の知性と良心の中心部だと言える。そのような所で、日帝の侵略がアジア民族の解放のための戦争だと美化し、植民支配が朝鮮近代化に大いに貢献したという歪曲された教科書が採択されたのだから、日本のレベルを疑わざるを得ない。ある右翼団体と地方自治体の逸脱ではなく、日本を導く主導勢力の歪んだ歴史観の産物だと言っても言い過ぎではない。

日本の首相と日本政府の行動が、そのような結論を下させた。小泉純一郎首相は、2001年の就任以来、毎年靖国神社への参拝を強行している。右傾化路線を歩んでいる日本政府は、来年には「国益外交」を掲げて、東海(トンへ)の日本海表記と独島(ドクト、竹島)の領有権を強く主張する方針だという。A級戦犯の霊牌の前で頭を下げる首相、周辺国を考慮しない政府、誤った歴史を教科書に記載する団体が、我々の目には皆グルに見える。歩調がちゃんと合っているのだ。

そんな日本が、国連安保理の常任理事国の座まで狙っている。近代史を歪曲して、隣国の正当な怒りに背を向ける国家が、常任理事国になって何をするというのか。歴史歪曲と過去への美化を世界的レベルに拡大する力を持とうというのだろうか。

日本が心から国連安保理として世界のために貢献する意思があるなら、過去の過ちから洗い流さなければならない。中国で「常任理事国、夢を見るな」という声がなぜ出るのか、日本はよく知っているはずだ。歴史歪曲病を治さなければ、日本は「普通の国家」にもなれないだろう。