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[社説]野球もベスト4達成

Posted March. 17, 2006 03:08,   

한국어

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した韓国代表チームが、世界最強の米国を相手に快勝を収めたことに続き、日本に2連続で制し、世界の4強に上った。今から101年前米国から初めて野球を学び、日本より46年も遅くプロ野球を始めた韓国が、米国と日本を一気に下すという、歴史的で感激的な瞬間だった。同大会の1ラウンドでの3連勝を含めて6連勝をマークした韓国野球が、世界的な敬意の対象になるほどだ。

韓国代表チームは、実力本位の最精鋭の選手たちで構成されている。海外で活躍する実力派選手と国内最高の選手が一丸となった結果だ。

「技量の面では、他のチームに劣らない」という自信に満ちていた。韓国チームが見せてくれたもう一つの武器は、勝利に向けた意志と強力なチームワークだった。選手たちは身を投じて守備を強固なものにし、決定打が必要な時は集中力を失わなかった。米国との試合で3点本塁打を放った崔熙燮(チェ・ヒソプ)選手は、「国のために本塁打を打った」と叫んだ。最高の技量に韓国人ならではの愛国心と団結力が加わったら、もう怖いものはなかった。

「金寅植(キム・インシク)リーダーシップ」という新造語を生み出した金監督や宣銅烈(ソン・ドンヨル)などのコーチングスタッフの指導力は、韓国野球を4強に導いた牽引力だ。絶妙な選手起用と作戦も卓越だったが、選手たちの士気を高めて潜在力を極大化した柔軟なリーダーシップが目立った。それでも金監督は「選手たちが懸命にやってくれたおかげで勝利できた」と、その功を譲った。力が結集されれば、どれほど強くなるかを私たちはかいま見た。

韓国野球チームの快挙は、国民に絶大の喜びを与えた。憂鬱な民生経済、葛藤を繰り返す政治・社会から押さえつけられた韓国国民に、「ざまあみろ、我々は成せば成るんだ」という自信を呼び起こした。

朴賛浩(パク・チャンホ)選手は勝利した後、「私たちが力を合わせ、自分の立場で最善を尽くせばできないことはない」と話した。韓国野球の世界4強達成を見ながら、国民を分列させ対立を煽る政治がどれほど大きな罪悪なのかを改めて認識する。スポーツはスポーツに過ぎないと言われるが、政治は野球から学ばねばならないだろう。