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[社説]左派勢力、韓中FTAにはどうして沈黙するのか

[社説]左派勢力、韓中FTAにはどうして沈黙するのか

Posted November. 20, 2006 07:21,   

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韓国と中国が来年1年間自由貿易協定(FTA)に関する共同研究を実施することに合意し、両国間のFTA交渉が事実上始まった。韓国はチリ、シンガポール、ヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)とFTAを結んでおり、米国、カナダ、メキシコ、インドと交渉を進行中だ。中国は8番目のFTA交渉国になる。

輸出主導の成長で世界10位圏内の経済大国になった韓国は、自由貿易と解放の国益をさらに積極的に進めるべきだ。既に発効中の世界のFTAが197例もあり、FTA締結国間の交易が世界貿易の50%を占めている。なのに、韓国より先に日本が中国と、中国が米国とFTAを結べばどうなるだろうか。

開放は機会である同時に危機だ。韓中FTAが妥結すれば、自動車、鉄鋼などの輸出が増えて国内総生産(GDP)が年間18兆ウォン増加するものと、対外経済政策研究院(KIEP)は04年推定した。韓米FTAで期待されるGDP増加額は14兆ウォンより多い。

しかし、韓中FTAは韓国の対中農産物の輸入を年10兆ウォン増やすものと推定される。韓国農村の被害は、韓米FTAの10倍に達するという分析もある。中国は約10年前から韓牛を導入して育てるなど、韓国の市場を狙ってきた。単純製造業を営む中小企業も大きい打撃を被る。交渉に対する緻密な準備が先行されなければならない。

中国は02年から韓国にFTA交渉を要請してきた。両国が昨年研究機関のレベルでFTA議論を初めたのも、「圧迫」に近い中国の積極性のためだ。反面、韓米FTAに対しては米国より我々の方がもっと切実にその必要性を感じている。

なのに韓米FTAに対して、「経済主権の毀損」を云々するなど事実まで歪曲しながら激しく反対している左派勢力は、韓中FTAに対しては沈黙している。彼らの目標が反米にあるからであろう。