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[社説]「繁栄する国5位」の可能性をどう活かすべきか

[社説]「繁栄する国5位」の可能性をどう活かすべきか

Posted January. 28, 2008 08:39,   

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ダボスフォーラムで発表された世論調査で、韓国は16か国中、「今後繁栄する国」の5位につけられた。ギャラップインターナショナルが各国の6万人あまりを対象に行った調査結果、原油など資源の豊富なナイジェリア(1位)やケニア(2位)ベネズエラ(4位)が上位についた。香港(3位)は中国の成長の勢いに便乗した。

資源大国でもない韓国が、明るい未来を切り開いていく可能性を認められたことを誇りに思う。すべての国が評価の対象になったわけではないが、インドやロシアなどの途上国を抜いて、経済協力開発機構(OECD)加盟国のうちもっとも高い順位につけられたことは意義深い。

フランス成長促進委員会委員長で、サルコジ大統領の果敢な改革案を企画している世界的な碩学、ジャーク・アタリーは韓国について、「50年ごろ、世界最強の列に加わるだろう」と予測したことがある。韓国の潜在力を高く評価したほかの報告書も多い。通貨危機に見舞われたが、グローバルスタンダード(世界標準)を早期に受け入れた末、経済再生に成功し、経済規模では世界13位、貿易規模では世界11位に跳躍したのも、韓国人の力量を物語る。

しかし、うぬぼれてばかりはいられない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の5年間、分配というコードにこだわり、未来の成長エンジンは相当弱まっている。雇用創出が足らず、雇用率(生産可能人口中の就業者の割合)はここ5年間63%台にとどまっている。これをOECD中位圏レベルの67〜68%へと引き上げるためには、向こう5年間で毎年50万の雇用を創出しなければならない。世界最高のスピードで進む高齢化への対策もはるかに足りない。

昨年、1人当りの国民所得は2万81ドルでやっと2万ドルを上回った。為替相場という追い風にもかかわらず、1万ドル突破から12年目のことで、ほかの先進国よりは数年も遅れている。成長が遅れたためだ。設備投資促進の失敗やサービス産業の潜在力の抑圧、労使関係の不安定、研究開発の低い効率性なども、国の発展においての障害物だ。

韓国は石油や鉱物のような天然資源は持っていないが、人的資源はどの国よりも優れている。重要な時期に政権交代が実現できた。我々の考え方を変え、力をあわせれば、繁栄の軌道に乗れると、世界が認めている。