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[社説]民主党最高会議に盗聴疑惑、真相の究明を

[社説]民主党最高会議に盗聴疑惑、真相の究明を

Posted June. 27, 2011 08:31,   

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野党民主党の最高委員会議で議論されたKBS受信料関連の内容を指摘して、与党ハンナラ党の韓善教(ハン・ソンギョ)議員が国会常任委で質問したことをめぐり、与野党間で盗聴攻防が繰り広げられている。民主党は25日、記者会見で、非公開で行われた最高委員会の録音ミスで流出した可能性を一蹴し、「明白な盗聴」だとして警察に捜査を依頼した。これに対して、ハンナラ党は、「KBS受信料処理合意破棄の局面転換用」と反論した。民主党の最高委員会を盗聴した行為が実際にあったなら、野党の存立を脅かす深刻な不法行為であり、反対に民主党が局面転換用に虚偽の主張をしたとすれば、政治信義の破壊に該当する。

韓議員は、24日の国会文化体育観光放送通信委員会で、前日の民主党最高委員・文放委員連席会議であった発言を具体的に公開した。韓議員は、「発言録を見ると、民主党のある最高委員が『民主党の人々が総集結しなければならない。全力を傾けなければならない』という内容がある」と述べた。東亜(トンア)日報が入手した問題の文書は、「民主党連席会議発言録」というタイトルのA4用紙7ページの分量だった。同文書には、民主党の金振杓(キム・ジンピョ)院内代表がKBS受信料引き上げ案の採決処理に合意したことに対して、「(ハンナラ党の単独処理をひとまず阻止しようとする)緊急避難的措置だ」と説明した内容も含まれている。

民主党は、「韓議員が24日午前に発言した時、問題の会議録は存在しなかったため、会議録の流出はない。1時間程の非公開の会議で、述語までメモすることは不可能だ」と疑惑を提起した。論議が大きくなると、韓議員は、「録音ではなく、ある側近が民主党から流れていたメモを整理した発言録だ」と主張した。韓議員は、民主党に「盗聴の証拠を出せ」と要求したが、捜査力がない民主党が具体的な証拠を見つけることは難しいだろう。

警察は予断せず、様々な可能性を考慮して捜査しなければならない。04年、民主党の前身であるヨルリン・ウリ党の常任議長室に盗聴装置と見られる録音機が発見され、問題となったが、ある地方の報道機関の記者が取材目的で取り付けたものであることが最終確認された。取材目的で盗聴をしたとしても、明白な不法行為であり、取材倫理に反する。特に、これを他党に流すという行為はいかなる弁解も通用しない。

韓議員は、メモを持っているなら公開し、入手経緯を明らかにしなければならない。ハンナラ党と民主党は、調査結果によって、政治的責任を負う必要がある。