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[社説]「侵略主義の血」拭うことができない日本

[社説]「侵略主義の血」拭うことができない日本

Posted August. 02, 2011 07:17,   

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日本の自民党の新藤義孝議員は、太平洋戦争で硫黄島守備隊を指揮した栗林忠道陸軍大将の孫で、「日本は過去の歴史を十分に反省した」と公言する人物だ。稲田朋美衆議院議員は、「南京大虐殺は虚構」という極言をはばからない保守系議員で、首相の靖国神社参拝を支持する。佐藤正久参議院議員は、自衛隊幹部学校の主任教官を務め、「日韓併合条約は国際法上合法だった」と強弁する。

鬱陵島(ウルルンド)を訪問するために金浦(キンポ)空港に到着し、入国を拒否された日本議員3人だ。101年前、韓国を強制的に占領した日本の侵略主義の本性が彼らの遺伝子にそのまま残っているようだ。韓国政府が事前に入国拒否を通知したにもかかわらず、徹底的に無視した。新藤議員は日本出国前、羽田空港で、「入国禁止効果はわれわれが韓国で入国を試みた時に発生する。行く前から韓国に屈しない」と語った。金浦空港に到着しても出国を拒否し、数時間も粘った。韓国人の国民感情を全く考慮しない外交的横暴だ。

韓国政府が、彼らの入国を拒否したのは、主権国家として当然の権利であるだけでなく、入国時の安全の責任を負うことも難しい状況だった。政府としては、憤った住民によって発生する恐れのある万一の事態を懸念せずにはいられなかった。李明博(イ・ミョンバク)大統領まで直接出て入国自制を求めたにもかかわらず、日本議員は入国を強行した。彼らは、「日本の領土である独島(ドクト、日本名・竹島)」が属する鬱陵島を視察するとし、訪問ではなく視察という言葉を使った。このような無礼を犯して、日本で目立つことができるなら、日韓関係に対する根本的な懐疑が生じざるを得ない。

日本が中国と領土紛争をしている尖閣諸島は、歴史的に中国に属していたいが、日本が実効的に支配している。ロシアと紛争中の北方領土は、日本とロシアの領土を一進一退し、第2次世界大戦後、ロシアが実効支配している。独島は、歴史的にも実効的にも韓国の領土であることが明白だ。ロシアも09年、北方領土に入国しようとした日本外務省の職員を送り返したことがある。独島を自らの領土と主張する日本議員の入国を拒否した韓国の措置は、どこから見ても当然だ。

日本国民は全般的に独島に対する関心が低い。05年、島根県がいわゆる「竹島の日」を制定するまでは、漁夫だけが知っている島だった。日本の保守系が歴史を歪曲して刺激しなければ、日韓関係の障害になることはない事案だ。にもかかわらず、枝野幸男官房長官は1日、記者会見で、「合法的に入国する日本の国会議員に対する入国拒否は、受け入れることはできない」とし、「そのようなことがないことを望む」と述べた。これまで外国に国会議員が行くことについて政府としてコメントする立場ではないとしていた主張とは異なる態度だ。今回の事態は、数人の議員の無茶な行動から起こったことではなく、日本政府の基本姿勢と関係があることがうかがえる。

韓国は、独島を紛争地域化しようとする日本の策略に巻き込まれない慎重な姿勢が必要だ。日本の保守系は、歴史的に挑発の選手だ。独島問題に関する限り、韓国がやましいことはない。今回のように静かにそして原則的に対応すればいい。