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[社説]「従北民主労働党」中心の野合は進歩統合ではない

[社説]「従北民主労働党」中心の野合は進歩統合ではない

Posted November. 21, 2011 03:06,   

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民主労働党と国民参加党、進歩新党の脱党派が統合政党の結党に最終合意した。民主労働党が主導した左派グループ中心の小統合だ。彼らは、民主党と再び手を握る大統合にはひとまず反対しながらも、単一候補を立てる可能性は残した。来年の総選挙と大統領選挙で3、4%程度の支持率をテコに、野党陣営の候補一本化の過程で存在感を高める交渉力を極大化しようとするだろう。

今回の統合を主導した民主労働党の従北主義はほとんど変わっていない。民主労働党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表は、世界の嘲弄を受ける北朝鮮の3代世襲について、「何も語らないというのが、私と民主労働党の判断だ」と述べた。ロシア、中国まで事実上認める歴史的真実である、韓国戦争における北朝鮮の韓国への侵略についても、「北への侵略なのか、南への侵略なのか、よく分からない」と述べた。民主労働党指導部は、李明博(イ・ミョンバク)政府を独裁政府と規定しながらも、住民を政治経済的に苦しめる北朝鮮の反人権、反民主独裁に対しては口を閉ざしている。一部の民主労働党関係者は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代は「一心会」スパイ事件に、現政権では「旺載山(ワンジェサン)」スパイ事件に関与した。

民主労働党は従北主義で一貫し、民主労働党と手を握った別の政治勢力はカメレオンのように豹変する。魯会燦(ノ・フェチャン)、沈相奵(シム・サンジョン)氏は08年3月、民主労働党の従北主義を批判して離党し、進歩新党を作った。民主労働党は、進歩新党と統合を議論する過程で、「北朝鮮の権力継承問題は、国民感情からは理解し難く、批判的立場を明確にする必要があるという見解を尊重する」と言ったが、目隠しにすぎない。進歩新党が今年初め、民主労働党との統合案を否決すると、魯氏と沈氏は進歩新党を離党し、再び民主労働党と手を握った。彼らは進歩統合で繕っているが、政治的野合にすぎない。

盧前大統領の「政治的警護室長」と呼ばれた柳時敏(ユ・シミン)国民参加党代表の動きは、「変身の終結者」のようだ。柳代表は07年には「韓米FTA反対はありえない」と訴えていたが、最近「私が大統領だったら、韓米FTAは口にしなかっただろう」と態度を変えた。国民参加党創党の立役者だった李炳浣(イ・ビョンワン)元大統領秘書室長は、国民参加党と民主労働党の統合を最後まで反対した。にもかかわらず、柳代表は、昨年の京畿道(キョンギド)知事選挙と今年の4・27慶尚南道金海(キョンサンナムド・キムヘ)乙の選挙公認失敗後、政治的再起を図って、民主労働党にひざまずいたのだ。

北朝鮮は、住民を世界の流れとかけ離れた体制の中に閉じ込め、飢えさせる反人倫集団だ。北朝鮮の3代世襲体制が21世紀の歴史の進歩であることは決してない。北朝鮮の人権蹂躪と独裁政治に目を向けないだけでなく、追従までしておきながら進歩云々することは、国民への冒涜だ。民主労働党主導の統合は、進歩統合ではなく守旧左派連合にすぎない。