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[社説]過去を謝罪した朴候補、「未来競争」で機先を制するか

[社説]過去を謝罪した朴候補、「未来競争」で機先を制するか

Posted September. 25, 2012 08:20,   

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与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領選候補が24日、父親である朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領に関連した過去について、反省と謝罪の言葉を述べた。朴候補は、「政治において目的が手段を正当化できないことは過去もそうであり、今後もそうあるべき民主主義の価値だ」とし、「5・16、維新、人民革命党事件などは憲法の価値が脅かされ、大韓民国の政治発展を遅らせる結果をもたらした」と指摘した。そして、「このことで傷と被害を受けた方々とその家族に再度心より謝罪を申し上げる」と述べる。

朴候補にとって朴元大統領に関する過去はアキレス腱に相違ない。大統領候補に選出された後、国民大統合を旗印に、金大中(キム・デジュン)元大統領、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の墓地を参拝したが、過去の問題が起こって支持率が下降傾向を見せ、一部の世論調査では、野党民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補や安哲秀(アン・チョルス)候補との2者対決で劣勢となる逆転現象が現れている。今回の謝罪が危機打開のための意図から始まったことを朴候補は否定できないだろう。しかし、朴候補がこれまで経験した苦悩と謝罪表明の真正性まで卑下する必要はないだろう。朴候補は5・16について「避けられない最善の選択」、維新については「歴史に判断を任せなければならない」と言っていた。人民革命党事件については、「大法院(日本の最高裁判所に該当)の判決が2つ出ていないか」と言った。「自然人朴槿恵」の限界を脱することができないのだ。しかし、「大統領選候補朴槿恵」なら、客観的に歴史を眺めなければならない。朴候補としては、認識の転換が容易ではなかっただろう。

文在寅候補と安哲秀候補は肯定的な反応を示した。文候補は、「韓国の歴史をしっかりと整理し、国民和合へ進む出発点になればいい」と論評した。安候補は、「過去の苦痛に満ちた歴史から学び、新しい未来に進まなければならない」と注文した。野党の一部で文句を言ったり皮肉るような反応を見せたのとは対照的だ。朴候補は、「国民大統合委員会を設置し、過去の問題をはじめ、国民の苦痛を和らげるよう努める」と誓った。朴候補は、このような約束を現実政治で実践に移さなければならない。

大韓民国の歴史で、歴代大統領は皆功績と過失がある。功績は継承発展させ、過失は教訓にしてこそ意味がある。そうしてこそ、過去を越えて未来に進むことができる。今や、朴槿恵、文在寅、安哲秀候補は、大韓民国の未来をどのように率いていくのかをめぐって勝負することを望む。