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[オピニオン]世界最大手の「家電ショー」を総なめしたLGと三星

[オピニオン]世界最大手の「家電ショー」を総なめしたLGと三星

Posted January. 07, 2005 22:43,   

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LG電子と三星(サムスン)電子が由緒深い米ラスベガス国際家電展示会(CES)で革新賞を総なめした。LGは2年連続最多受賞に輝き、三星がその後を継いだ。韓国製品の優秀性は基調演説会場でも光を発した。マイクロソフト(MS)社のビル・ゲイツ会長が「優秀なソフトウェアと機器の結合」を試演するために持ってきたものが韓国製だった。「ソフトウェアの皇帝」も韓国ハードウェアの下支えなしにはデジタルの現在と未来を語れなくなったのだ。

◆韓国の家電製品が1990年代初めまで世界市場でどういう待遇を受けていたかは、米国のある経済専門ウェブサイトに記載されたコラムからも見て取れる。「CESで注目すべき企業、三星」という文で、筆者のジョン・ドボレック氏は8年前、韓国を訪問した時に聞いたという次のエピソードを紹介した。李健煕(イ・ゴンヒ)三星会長が出張で米国に来て、あるデパートに立ち寄った。李会長はあちらこちらを懸命に探し回ったが、韓国製品はどこにもなかった。李会長が店員に「韓国製はどうしてないのか」と聞いたら、返ってきたそっけない返事は、「ごみだから」ということだった。

◆韓国製品が「ごみ」から「最高級」へ変身するまでかかった時間はわずか10年。メイシーデパートなど高級なデパートに本格進出したのは00年代になってからだ。変身の速度が余りにも速すぎて、韓国国民の常識と通念がなかなか追いつけないぐらいだ。米国では韓国製品より15%も安い日本製品が、韓国のデパートでは30%も高い値段で売られている理由がそのためであろう。

◆世界市場では一流と認められているものの、国内では二流の待遇しか受けられずにいるのは、家電製品だけではないはずだ。製品だけでなく、企業そのものがそうした待遇を受けている。通貨危機から生き残った企業は、大部分、経営体質を一新した。外形を育てるために収益性のない事業に野放図に参入すること、もう政府が頼んでもやらない。なのに、政府はすでに昔の体質を捨てている企業を相手に出資総額規制だの何だのと、企業への規制に忙しいから、もどかしさを隠し切れない。

千光巌(チョン・グァンアム)論説委員 iam@donga.com