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[オピニオン]世界一の空港

Posted March. 07, 2008 03:08,   

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仁川(インチョン)国際空港が3年連続で世界最高の空港に選ばれた。国際空港評議会(ACI)は、世界の約100の空港の顧客サービスに関する年国際空港評価を行った結果、仁川空港が2007年の「世界一の空港」に選ばれたと発表した。ACIは175ヵ国の164空港が加盟している「空港の国連」と呼ばれる機構だ。世界最高の権威を誇るACI評価で3年連続、総合1位の座を守ったのは仁川空港が初めてだ。授賞式は4月1日、中国・上海で行われる。

◆顧客サービス部門での仁川空港の成績は輝かしい。「全般的な満足度」、「保安検査の迅速さ」、「旅券及び査証審査」など34の評価項目のうち30項目で1位となった。残り4項目では2位にランクした。開港後の初の評価だった02年には2項目で5位というさえない結果にとどまったが、問題点を短期で改善した。出国審査にかかる時間は20分から7分に短縮し、16位から1位に、携帯品の通関は40分から25分に縮まり17位から1位に躍進した。開港8年目を迎える新生空港としては「目覚しい」といえるほどの成果だ。

◆仁川空港は05年、経営者出身の李在熙(イ・ジェヒ)社長が就任して以来、「顧客満足(CS)経営」体制を構築し、分野別の改善プログラムを実行した結果、世界一の空港の座を獲得した。着陸料は日本の50%、中国の70%を維持する戦略で、今年1月、大胆に10%引き下げに踏み切るなど、攻撃的な経営をしている。5月に第3滑走路を含む2段階事業が終了すれば、年間旅客処理能力は3000万人から4400万人に高まる。

◆空港競争力で世界一という座は獲得も難しいが守りはさらに難しい。仁川空港の2段階事業は15年の需要を見込んで策定したものだ。3段階事業の早期開始が大きな課題となっている。競争空港の中国・北京の首都空港と上海の浦東空港、シンガポールのチャンギ空港は既に年間旅客7000万人を処理できる能力を整えている。サービス競争もさらに激しくなるだろう。韓西(ハンソ)大学航空交通管理学科の李カンソク教授は、空港で温泉を楽しめるようにした中部国際空港を例に上げ、「韓国文化を活かした空港サービスを提供するなどの特化戦略が求められる」と助言する。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com