Go to contents

[オピニオン]女性の戦争リーダーシップ

[オピニオン]女性の戦争リーダーシップ

Posted March. 25, 2011 07:59,   

한국어

リビアの独裁者、カダフィ大佐が、この頃女性たちに集中的に叩かれている。リビア空爆作戦を指揮している米軍の第17空軍司令官が女性で、英空軍の最新鋭戦闘機タイフーンを操縦してリビアへ一番最初に出撃したパイロットも女性だった。空爆に参加したフランス戦闘機20機あまりの操縦士にも女性が多数含まれている。スペイン軍の「リビア作戦」を指揮している国防長官も女性。リビアへの軍事介入を引き出すために米大統領やアラブ連盟、国連などを説得した米国の国家安全保障会議(NSC)補佐官や米国務長官、そして国連大使も女性だ。

◆米国の新国家安保センターの特別会員であるロバート・カプラン氏は08年、ソウルで開かれた世界女性フォーラムで、「未来の軍隊で女性の役割は次第に拡大されるだろう」と予測した。戦争の様相がテレビゲームをするかのように、ボタン一つで敵を制圧できるサイバー戦争化しているからだという。カプラン氏は、「米国の無人戦闘機の大多数が女性パイロットによって操縦されている」とも紹介した。今回のリビア作戦を見ても、氏の予測は着々と現実化している。

◆韓国も例外ではない。女性の軍進出が急速に増えているばかりか、軍内での役割も増大する傾向にある。韓国軍の女性将校は3236人、副士官は3362人で全体軍人の3.7%を占めている。この比率は、16年には5.6%、20年には6.3%に増える見通しだ。陸海空軍の士官生徒の約10%が女性で、大学には女子大学生を対象にした予備役将校訓練課程(ROTC)制度も導入された。特殊作戦や砲兵、戦車といった極めて一部の兵科を除いては、女性軍人が配置されていない分野がほとんどないほどだ。昨年には戦闘兵科でも初の女性将軍が誕生した。

◆女性ならではの繊細さと強い責任感、母性のリーダーシップが軍の戦闘力を高めているだけでなく、合理的な部隊運営に貢献し、軍内部の文化を変えているという評価だ。女性パワーが強まり、挑戦を厭わない女性の意識変化が軍内にも現れている。今の趨勢なら、わが国でも女性司令官、女性参謀総長、女性国防長官が登場する日も遠くなさそうだ。そうなれば、女性の軍服務の話が持ち上がるかもしれない。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com