Go to contents

[オピニオン]若者の支持獲得

Posted October. 28, 2011 09:14,   

한국어

ソウル市長選挙で、朴元淳(パク・ウォンスン)無所属候補は40代有権者から羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)ハンナラ党候補の2倍を上回る票を得た。朴候補の得票率は30代で羅候補の3倍を、20代で2倍を超えた。一方、50代以上では羅候補がリードした。20〜40代が常にこのような投票行動を見せたわけではない。07年の大統領選挙では、これらの世代で李明博(イ・ミョンバク)ハンナラ党候補が鄭東泳(チョン・ドンヨン)民主党候補を大きくリードした。20〜40代の投票者の心を取り戻すことが、ハンナラ党に急務となった。

◆新旧世代の間にいる40代は、62〜71年生まれで、80年代に大学に通った386世代だ。87年の民主化デモを記憶している抗争世代だが、景気の好況期に難なく職に就き、しばらく生活水準の向上を体感した。97年の通貨危機当時、高い地位にいなかったので構造調整も避けられた。しかし、数年前から、子どもの教育費の高騰と高い大学授業料に苦しみ、老後の備えができない人が多かった。中年以降が不安だと感じる人が変化に票を入れたようだ。

◆30代は、20代よりさらに野党指向が強い世代だ。昨年の6・2ソウル市長選挙でも、30代で呉世勲(オ・セフン)ハンナラ党候補に比べて韓明淑(ハン・ミョンスク)民主党候補を支持する割合が高かった。72〜81年に生まれ、90年代が大学入学年度の彼らは、学生時代からコンピュータを使用した世代なので、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)適応力が高い。97年の通貨危機を体験し、就職の時から苦労し、まだマイホームのない人が多い世代で、チョンセ(高額の保証金を預ければ、その運用益で家賃負担が不要となる賃貸方式)価格の上昇に苦しんでいる。子どもが幼く、無償給食、無償保育の公約にも敏感だ。選挙日の終盤に投票所に走っていくネクタイ、ハイヒール部隊が主にこの世代と分析される。

◆20代は、82〜91年に生まれ、2000年代が入学年度だ。多くの人が大学に進学する高学歴時代を生きているが、雇用のない成長の中で就職難に苦しんでいる。授業料半額公約に共感し、若年失業の解消を望んでいる。40代をつかむには教育費の軽減、30代をつかむにはチョンセ価格の引き下げと無償給食・無償保育、20代をつかむには若年失業の解決が急務だ。ハンナラ党がこのことを分かっていないわけではないが、どれ一つ容易ではなさそうだ。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com