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アレルギー性鼻炎 「免疫療法ですっきり」

アレルギー性鼻炎 「免疫療法ですっきり」

Posted September. 12, 2004 22:13,   

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大学院生の李(29)さんは最近、朝が来るのがこわい。目を覚ますとすぐ、鼻水とくしゃみが止まらなくなるからだ。季節の変わり目にかかるかぜだと思って病院に行ったが、診察の結果、アレルギー性鼻炎だと分かった。

多くの人がアレルギー性鼻炎を風邪と勘違いする。手足の痛みや悪寒など他の症状がなく、鼻にだけ異常があるなら、アレルギー検査を受けた方がいい。検査時間は30分ほどで、費用は5〜7万ウォン。

アレルギー性鼻炎患者は生活環境を清潔にし、症状を緩和する薬物治療を受ける。原因がはっきりしている場合は免疫療法も可能だ。原因となる物質を少量ずつ、定期的に注射して免疫力を高める方法。普通1年後から症状が緩ぎ、3〜5年の間、持続的に治療すれば完治も可能だ。

▲秋でも花粉に注意〓秋のアレルギー性鼻炎の代表的な原因は花粉とダニ。

春にはシラカバ、ハンノキなどの花粉が多いが、8月から10月初めにかけてはヨモギ(モグサ)、ブタクサ、カナムグラなどの花粉が多い。こうした植物は川べりや公園はもちろん、高層アパートの花壇にも多い。このため、アレルギーの原因が分かっていても避けるのは難しい。

空気中の花粉は雨が降ると減少し、晴れて風の強い日に増加する。花粉によるアレルギー性鼻炎のある人は、こんな日には外出を避けた方がいい。外に出かける場合は眼鏡とマスクを着用する。

外出から帰ったら、家の外で服についたほこりを払い、家の中に入ってすぐ洗顔またはシャワーをする。部屋の窓は1日に1度だけ開けるようにし、できるだけ閉めておく。車を運転する時も窓を閉めておいた方がいい。花粉アレルギー性鼻炎は日が昇る頃から午前9時頃に症状が現れやすいので注意が必要だ。

▲ダニアレルギーも症状が悪化〓ダニによるアレルギー性鼻炎は1年中あるが、夏から秋の変わり目に症状がひどくなり、翌年の春まで続く。

毛布、カーペットなどについて人間のフケを食べるダニは湿度が50%以下になると生きていけない。梅雨の頃大量に繁殖して、急に乾燥しはじめる季節の変わり目に死んだダニとその排泄物がアレルギー性鼻炎の原因だ。

ダニによるアレルギー性鼻炎があるなら、布でできた家具を減らす。ベッドカバーは2〜3週間に1度、55度くらいのお湯で洗濯する。繊維カーペットは取り払う。中が洗えないぬいぐるみは24時間冷凍してから、はたく。

▲韓方(漢方)治療も一考〓韓方医学では体の臓器の調和がとれず、アレルギーになると見ている。症状が同じでも、個人ごとに原因が違うため、治療も異なる。

まず、肺が冷えて機能が弱まっているため、アレルギー性鼻炎になるケースが多い。その次に多いのは腎臓に熱をもっているケース。腎臓の熱が肺に移ってアレルギー性鼻炎が生じる。

韓方医学では弱まった臓器を補強する処方をとる。症状が緩和するには3〜6カ月ほど治療を定期的に受ける必要がある。

(アドバイス〓ソウル大学病院内科チョ・サンホン教授、セブランス病院内科朴チュンウォン教授、三星ソウル病院小児科アン・カンモ教授、コリョダン韓医院金チェドゥ院長)



孫宅均 sohn@donga.com