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「政治も体位を変えてみよう」 映画「韓国憲法第1条」

「政治も体位を変えてみよう」 映画「韓国憲法第1条」

Posted March. 10, 2003 22:41,   

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「なんでも慣れれば鈍くなるに決まっています。これからは大々的に体位変化が必要です。どんなにしてものらない、なんかおかしい…。こうしたな時は変えてみよう、と話さなければなりません!」

国会に挑戦する売春婦コ・ウンビの破格の出馬宣言だ。映画「大韓民国憲法第1条」は、権謀術数が幅を利かせる政界に無視された売春婦の投身を取り上げた。常識を破る挑発的な素材で、準備段階から話題を呼んだ作品だ。

野党のある国会議員が疑問の死を遂げる。メディアには公開されなかったが死因は「腹上死」だ。与党が計画的に「刺客」を送ったわけだ。国会は与・野党同数の状況になって全国民の関心は補欠選挙が開かれるジュラク市に集中される。

この地域の売春街で働くウンビ(エ・ジウォン)は、仲間が町内のならず者から強姦された事件を聞かされる。ウンビは警察に積極的な捜査を依頼するが、「娼婦が強姦だと」という無責任な返事だけ帰ってくるだけ。社会的弱者の悲哀を感じたウンビは国会議員の出馬を決心する。

試写会が始まる前、この映画を製作したハンメック映画会社のある関係者は「政治映画ではないんです。ただ面白く見てください」と話した。その言葉どおり、この映画は政治から諷刺の素材を借りてきたが、徹底的にコメディーに忠実な映画だ。したがってメッセージより状況がもたらすエピソードに付いていけば、かなり笑うことのできる映画だ。

エ・ジウォンのカリスマあふれる演技も印象的だが、全羅道(チョンラド)なまりを使って悪口ばかり言う神父、ナムジンの演技も笑いを催す。

しかし、110分の上映時間を性的な冗談と悪口で満たした起承転結のうち、「承」と「転」がなくて、「起」と「結」だけがある感じだ。予想された結末でその通りに終わるのもどこか物足りない。

1988年「サバンジ」を作ったソン・グァンシク監督が14年ぶりに制作した作品。この映画の封切りは14日、観覧は18歳以上。



金秀卿 skkim@donga.com