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ペ・ヨンジュン、初出演映画で浮気男にチャレンジ

ペ・ヨンジュン、初出演映画で浮気男にチャレンジ

Posted March. 16, 2003 22:32,   

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韓国映画界は今、ペ・ヨンジュンの映画デビューの話で持ち切りだ。「若者の日なた」「冬のソナタ」などテレビドラマを通してトップスターになったペ・ヨンジュンは、デビュー後9年間、映画界から何度もラブコールを受けたがすべて固辞してきた。

その彼が選んだシナリオは「スキャンダル−朝鮮男女相悦之詞」。18世紀の朝鮮時代を背景に、浮気男と浮気女が貞節を重要視する女性を堕落させる恋のゲームをするという内容で、ペ・ヨンジュン、全度妍(チョン・ドヨン)、李美淑(イ・ミスク)主演の映画だ。

ペはトレードマークだったメガネも外し、「ランダムパーマ」の代わりにサントゥ(結婚した男が髪を結い上げ、頭のてっぺんで結んだまげ)をしないといけないうえ、これまで積んできたやさしいイメージの代わりに浮気男を演じないといけない。

感想を聞くと、「あまり深く考えないで始めたんですけど、もう後戻りできませんね」と言い、笑った。隣にいた李が一言。「ペさんは撮影現場に来ると死にたくなるんですって。殉職するかもしれませんよ」。

周囲の期待に対する心理的負担が撮影現場にいるほかの役者にも伝わるようだ。ペはクランク・インする前日の夜、李ジェヨン監督に会った。全度妍と李美淑は誰もが認める演技派女優で、初めて映画に出演する自分の演技が彼女たちに比べて萎縮して見えないかと悩んだからだ。

ペはこれまで「イメージ」で勝負をしてきたが、印象的な演技はあまりなかったというのが、放送界での評価。そのうえ、浮気男というキャラクターや時代劇は慣れていない。李監督は「人物自体のキャラクターが強い俳優というより「線のきれいな男」なので、お願いした」と述べ「淡白なキャラクターが逆にエロチックな雰囲気を発散する」と話した。

ペの変身を心配する人も少なくない。ある映画関係者は「自信のあるジャンルの映画で足元を固めた後、果敢な変身をしても遅くないとアドバイスしたが、変身に対する思いが強いようだった」と話した。

これまで映画会社から約100本のシナリオが、彼に渡されたといううわさがあった。渡されたシナリオの9割はメロ映画だった。彼のイメージがやさしい貴公子だったからだ。

ペは「「スキャンダル…」のシナリオを読んだ瞬間、チャンスが訪れたと思った」と話した。この映画はフランスの小説「危険な関係」を脚色したものだ。ペの演じるチョ・ウォンは男の美しさとセクシーなカリスマで、蝶のように多くの女性にもてるが、心の中では真実の愛を求めている。

若い俳優が時代劇で一番苦労するのが古語の台詞。古語に慣れておらず、NGを出すこともたくさんある。「台詞で苦労しています。もともと話し方がゆっくりですし、これまでの役も物静かな役が多かったですからね」ペは最近、7kgやせた。

「映画に『布団シーン』があるんです。ベッドじゃなく布団でやるので『ベッドシーン』じゃなくて『布団シーン』ですね。それで服を脱がないといけないので、スクリーンに映った自分の体が心配でした。背景が朝鮮時代なので筋肉をつけるわけにもいかないし。結局ダイエットするしかなかったんです」。

撮影に入って二カ月が過ぎ、チョ・ウォンという役柄に慣れてきたペは「浮気男になるための方法」を一つ身につけたという。

「浮気するためには、勤勉じゃないといけないですね。少しずつ時間を割って計画を立てて…。誰にでもできるようなことじゃないですね。すごく忙しいですよ」。



金秀卿 skkim@donga.com