Go to contents

ペット猫と野良猫が対決する 復刊漫画「キャッツ」

ペット猫と野良猫が対決する 復刊漫画「キャッツ」

Posted November. 10, 2003 23:21,   

한국어

国内では動物漫画はまれだ。「ドクタースクル」、「妙な猫黒」、「ムンジョ様と私」、「まじめな猫男爵」など、日本の動物漫画が国内で人気を博したのに比べると、国内作家の視線は「動物」とはかけ離れているようだ。1970年代から80年代には「ガンガディン」と「ドゥリ」が注目されたが、90年代にはチェ・テソンの「ビケトと友達」を除けば、動物漫画はほとんど見当たらない。

最近復刊された「キャッツ」(ソウル文化社)は猫を取り上げた正統動物漫画だ。所蔵版の形で第2巻まで発売されており、これから第5卷まで出る予定だ。

1996年、漫画雑誌『ウィンク』に連載された「キャッツ」は、主人公のKと彼が飼う雑種の猫の間で起きるエピソードをオムニバスで構成した。当時、猫を素材にした斬新さが話題を呼び、ずる賢い猫と飼い主のかけひきがユーモラスに描かれていた。

女性作家であるカン・ヒョンジュン(32)は小さいときから猫を飼い、その習性と表情を正確に描写している。猫がよくないにおいをかぎつけると、足で臭うところを掻き、猫のつめを切ってやっても再び鋭くつめを立てる姿など、おもしろいストリーが盛り込まれている。

飼い主Kが優雅な姿態と素敵な毛を持つペルシャ猫を見て、自分の雑種猫をペルシャ猫のようにするため訓練しようとする。しかし、彼はペルシャ猫が長い毛と怠ける習性のため、「後片付け」が大変ということに気づき、結局は雑種猫をかわいがることになるというエピソードも綴られている。

最近出た第2巻のエピソードの見どころは、ペット猫と野良猫の武林武術対決。野良猫は餌を盗み食いして身につけた武術でペット猫を攻撃する。野良猫はゴミ箱をあさって拾った魚を小刻みにする動作で悟った武術でペット猫の胸を殴る。しかし、ペット猫は飼い主が枕代わりに寝るため、肋骨が丈夫になり、野良猫のこぶしにびくともしない

ネット書店アラジンの読者書評欄には「気分転換が必要なときと、憂鬱なときに読めばいい漫画」、「猫が嫌いだった人は猫が好きになるだろう」などの感想文が載っている。

作者は「エピソード1篇が8ページ分の短編だが、アイデアの構想が長編より難しいため、これ以上進まないので心配だ」と述べた。



徐廷輔 suhchoi@donga.com