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英雄物語のようでもあるし…

Posted August. 02, 2007 03:05,   

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今回は、はたして韓国でも通じるだろうか?9日に封切られるハリウッドの超大作「ファンタスティック4−シルバーサーファーの脅威」は、「ファンタスティック4」(05年)の続編だ。

1961年に米国の漫画出版社・マーブルが、競争会社の漫画「米国のスーパー特攻隊」を抑えるために、かわいい英雄4人を前面に出して作った同名の漫画が原作だ。米国では第1編や続編ともに1億ドル以上の興行収入を収めたが、韓国での成績は不振に終わり、第1編は全国での入場客数が75万人にとどまった。

続編は、メンバー4人の中のリーダーのファンタスティック(イアン・グルパード)と恋人のインヴィジブル(ジェシカー・アルバ)の結婚式の日から始まる。地球に混乱をもたらした存在であるシルバーサーファーがその姿をあらわし、4人のメンバーは再び、地球を守るために取り掛かる。

「ターミネーター2」に出できた、液体金属ロボットを思わせるシルバーサーファーが、体脂肪率が1%も満たないほどのすらりとした筋肉質の体で、宇宙に悠々に浮かんでいる姿や、英国ロンドンのテムズ川の真中を通り抜ける姿は格好いい。

地球の英雄として浮上し、まるでハリウッドのスターのように、彼らの結婚のためにどのような食器を選んだかまで、芸能ニュースーの対象となったメンバーたちの混乱や悩み、かわいい俗物的な根性までが些細な楽しみを与える。奥深いメッセージもなく、複雑なからくりもない。威張る気配もないうえ、上映時間も短く(93分)軽快だが、その単純さによって後半になるにつれあっけらかんとさせられる。

振るわなかった第1編の興行成績について、20世紀フォックスコリアのシム・ジェマン社長は、「米国では国民的なキャラクターだが、韓国内では認知度が低く、第1編は内容がキャラクターの紹介にとどまり、やや幼稚な面があった」とし、「続編ではストリーラインが強化されてより大人びた内容なので、認知度の低い韓国でも興行に成功するだろう」と話した。スクリーンの数は、ほかの超大作に比べてやや少ない300〜400ぐらいになる見通した。

23日封切られるアニメーション「シムソン家族—ザ・ムービー」が興行に成功するかどうかにも関心が集まっている。米国では先週封切られると興行のトップに躍り出ており、71カ国では興行のトップを巻き起こしている。米国で1989年に始まって以来、18シーズン・400回以上の爆発的な人気を博したテレビアニメが原作だ。国内では1995年、MBCが放送したが、反応はまずまずだった。

大衆文化評論家の金ギホン氏は、「シムソン家族は、米国社会を非常にうまく分析しており、問題点を風刺しながらも、近所の物語のような親近感を与えるのが魅力だ」とながら、「大勢のスターが声の出演をしていて、ドラマや映画の内容を物まねして笑いを誘っているが、物まねの内容がわからなければ面白さも半減するだけに、韓国では成功しにくい」と語った。

ロサンジェルス・タイムズも、シムソンの突風を紹介しながら、同じ理由で「シムソンは、日本では人気がない」というフォックス関係者の言葉を引用した。

ディズニーとピクサーのアニメーション「レミーのおいしいレストラン」は、米国では「ダイハード4.0」の凌いで封切りの第1週目(6月29日)のボクス・オフィスで首位を占めてこれまで1億6000万ドル以上の収入を納めたが、韓国では25日に封切られ、先週末まで30万人の入場客を記録するのにとどまった。

輸入配給会社の韓国ソニー・ピクチャーズ・リリージング・ブエナビスタのソク・ソンジャ課長は、「スクリーン数(280)が少ない上、超大作レベルの競争作品が多すぎる」と話した。

輸入会社側では、最初はねずみが料理をするという内容についての拒否感を心配したが、批評家たちからそろって支持をうけており、入場客の評点も9.18(ネイバー)をもらっている。内容上の問題というよりは、韓国では興行の面でアニメは成功しにくいという現実を反映したものだと解釈される。

ここ5年間、韓国で入場客200万人以上を記録したアニメーションは、「シュレック2」と「シュレック3」、それに「ハウルの動く城」のみだった。



yourcat@donga.com polaris@donga.com