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国楽+アジア伝統音楽の「ビビンパ公演」、入場券売り切れ

国楽+アジア伝統音楽の「ビビンパ公演」、入場券売り切れ

Posted October. 04, 2010 07:29,   

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●午前2時までの情熱の国楽舞台

2日午後7時、全羅北道全州市鄹津区鄹津洞(チョンラブクド・チョンジュシ・ドクジング・ドクジンドン)の韓国ソリ(音)文化の殿堂の屋外公演会場。今年で10周年を迎える全州世界の音祭り(1〜5日)で、「ソリ・プロンティア」による公演が初披露された。国内外で活躍している「コンミョン」や「チョン・ミンアーソ・ドヨン」、「アナヤ」、「イースターノックス」、「プロジェクト・シナイ」、「プロジェクトロック」。「ソナギプロジェクト」、「ザ・グリム」、「オガムド」の若い国楽グループ9チームが参加し、賞金2000万ウォンをかけて行われた国楽イベントだった。

当初、翌日午前3時半までに開かれる予定だったが、舞台は土砂降りのため午前2時ごろに終わった。しかし、200人あまりの観客は最後まで席を離れなかった。観客50人あまりは、公演会場の後ろにテントを張り、野営しながら、国楽公演を楽しむ一風変わった風景も演出した。光州(クァンジュ)から夫と一緒に3人の子供をつれて訪れた李ソンヨンさん(34)は、「国楽とキャンピングが調和をなす特別な経験だ。寒さに備え、寝袋やマットリスも用意してきた」と言い、「このように、若い国楽人らが西洋楽器と共に、国楽を分かりやすく解釈してくれて、新鮮で楽しい」と話した。

今回の舞台は、各参加グループにも特別な機会となった。国内外の審査委員5人による評価の結果、「アナヤ」は、KB音賞を、「ソナギプロジェクト」は、スリム文化賞を受賞し、それぞれ創作支援金として1000万ウォンを受け取った。アナヤは、歌謡ボーカルを投入し、他のフュージョン国楽グループとの差別化を図り、ソナギプロジェクトは、5台のチャング(鼓の一種)を舞台の登場させ、迫真溢れる舞台を披露した。アナヤのミン・ソユンさんは、「後半には錚々たるチームが多く、気にしていたが、思いがけず授賞した。国内市場の開拓に向け努力したい」と話した。ソナギプロジェクトのチャン・ジェヒョさんは、「我々の音楽が認められたことだけでも、大きな賞を受賞したような気がする」と感想を述べた。

●企画公演で、「代表商品」を作る

地域の公演祭の場合、単純な招待公演が大半を占めているが、今回の音祭りは、直接企画した公演を前面に出した。開幕作としては自主的に制作した特別企画公演「千年の恋への旅」。2日、全州のモアクダンでの公演は、2163席が全て売り切れとなった。公演は、ユーモア溢れるお化けらが司会者として出て、恋をテーマに国内外の伝統音楽や踊りを多彩に紹介する形を取っている。計11章で構成された90分間の公演では、百済(ベクジェ)歌謡の山有花(サンユファ)や井邑詞(チョンウブサ)、西海岸竜王のクット(巫女が供物を供え歌舞を演じて神に祈り願う儀式)からインドの伝統踊りである「カタックダンス」、カンボジア王室舞踊団のダンス、台湾五台山の少数民族魯凱族」の伝統踊りに至るまで繰り広げられる。「愛を求める旅」という内容は、単純なほうだが、100人を超える出演陣や上下左右に動く大型船の模型、レーザーで表現した台風や波などの華やかな見物が目立った。手や足が速くすれ違う踊りであるカタックダンスは、見慣れない見物だったが、熱い拍手を受けた。

「千年の恋への旅」のほか、李ジャラムの「サチョンガ」、子供国楽ミュージカル「独島(トクド)探検隊」、チャンダンノリ・ミュージカル「ハイ、ホットドッグ」も売り切れ、例年にない人気を集めた。金明坤(キム・ミョンゴン)組織委員長は、「単なる祭りというよりは、『どうすれば国楽が生き残ることができるだろうか』を真剣に考える行事だ。大衆を対象にした『国楽普及』や子供や若者向けの『国楽教育』、そして国楽競争力の向上に向けた『国楽創作』の3大要素に焦点を当てた」と話した。

祭りは5日までに開かれる。4日は、唱劇(チャングク=パンソリを中心にして、演劇的な台詞を取り入れて演ずる古典劇)「水宮歌(スグンガ)」、ラトビア出身のソプラノであるイネッサ・ガランテの招待舞台、アフリカのフュージョン音楽グループ「アサオ」、大笒(テグム=韓国の横笛の一つ)公演である「李チャンソンの大笒スタイル」を披露し、パンソリ(韓国特有の唱劇に合わせてうたった民俗芸術の一つ)や詩、ロック、アニメが融合した実験舞台「音の烏鵲の橋」や閉幕公演「皆、一緒に歌う歌」が行われる。お問い合わせの電話は1588−7890までに。



hic@donga.com