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日、歴史教科書検定を通過

Posted April. 03, 2001 17:29,   

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日本の「新しい歴史教科書をつくる会」(以下つくる会)が執筆した中学の歴史教科書が、大幅な修正を経て3日(火曜日)、文部科学省の検定を通過した。

文部科学省はこの日、つくる会が執筆して検定に申請した扶桑社の中学の歴史教科書と、既存の7つの歴史教科書の修正本がすべて検定を通過したと発表した。

つくる会の教科書は、朝鮮支配の正当性を強調した部分を修正あるいは削除し、植民地支配当時に行なった無理な政策と韓国人の被害の事実を追加するなど、韓国側から批判されていた部分は大幅に修正した。

例えば、韓日併合について「列強の支持を受けて合法的に成された」という記述を、「武力を背景に韓国内の反対を押し切って併合に踏み切った」という内容に修正した。しかし従軍慰安婦について記述しないなど、加害事実の認定には消極的だった。既存の7種の歴史教科書も従軍慰安婦の記述を縮小したり緩和させ、「侵略」という表現を「進出」に変更した。

文部科学省の大槻達也教科書課長は、「検定後にも修正勧告をすることもできるが、客観的に明らかな事情変更(統計値の変化や新たな法律制定など)がない限り発動は難しく、修正を勧告しても出版社がこれに応じる義務もない」と述べ、韓国などが教科書の再修正を要求しても応じない方針であることを示唆した。

町村信孝文部科学相は談話を通じて、「教科書検定制度は、執筆者の歴史認識に対して正否を判断するものではなく、具体的な記述の欠陥を指摘する制度」であると主張し、福田康夫官房長官は、「今後近隣諸国との相互理解、相互信頼を促すために努力する」と述べている。



シム・ギュソ¥ン、イ・ヨンイ記者 ksshim@donga.com