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韓ー日関係 難航 予想

Posted April. 25, 2001 14:32,   

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《24日、日本の自民党総裁で当選し26日に首相として就任する小泉純一郎(59)氏は党員らの有らん限りの支持により当選されたため、「直線首相」「大統領型の首相」と呼ばれている。それだけに首相としての小泉氏の位相が強化される見込みだ。小泉首相の判断によって日本教科書の歪曲問題など、韓日関係における懸案が変化することから、これまでよりも韓日関係が難航するというのが大方の分析である。これには三つの理由を上げられる。小泉氏は韓国についてよく知らない、日本国内の政治日程が厳しく韓国に気を使う余裕が全くなく、さらに小泉氏の性向が韓国の利益とは相反する点が多いためだ。編集者主》

小泉氏は自民党の要職である幹事長や政調会長などを経ずして首相になった異例的な人物である。閣僚の経験においても厚生相(2回)と郵政相を経ただけで「首相コース」と言われる大蔵相や外相も経たことがない。これは、党や政府の立場に立って外国との業務交流を経験する機会がなかったとの意味である。

▼外交経験は皆無

韓国を訪問したこともない。1999年までに加入していた韓日議員連盟からも昨年、脱退した。韓国も小泉氏についてよく知らず、氏と親しい韓国政治家も殆んどいない。これまでの韓日関係においては、大立物の政治家らにおける個人的なよしみが時には大きな役割をしたりもするが、これからはその可能性も薄らいだといえる。なお、今後の政治日程上、小泉氏が特別に韓国に対して関心を持つ余裕もない。

小泉氏が克復しなければならない初めの山場は、7月末に実施される参議員選挙である。この選挙で敗北すれば、首相の席から退くことになるかもしれない。98年、橋本竜太郎氏が首相から退いたのも参議員選挙で敗北したためだった。

現在の人気の程度からみれば、自民党が参議員選挙で勝つ可能性は殆んどあり得ない。それほど、状況が深刻であるため、小泉氏は迫った選挙に全力を尽さなければならない。

参議員選挙で善戦するとしても、9月には定期総裁選挙が待ち伏せている。今回の選挙は中途で降りた森喜朗首相の残りの任期を満すための補欠選挙だ。したがって小泉氏は9月の選挙で勝利してこそ、ようやく任期2年の首相になれる。小泉氏が外交よりも内政に傾くと見られるもう一つの要因である。韓日関係において何より懸念されるのは、小泉氏の普段からの持論が韓国の利益と相反するという点だ。

現在、韓日間での最大な懸案である歴史教科書問題に対して、小泉氏はすでに「問題ない」との態度を示している。在日韓国人における地方参政権の問題についても「帰化が原則」との主張を表明した。24日、総裁の当選後、靖国神社の参拝意思を改めて明らかにしたうえ、憲法改正の必要性も強調した。

▼在日韓国人の参政権に反対

憲法改正がなされる前でも集団的な自衛権の行使が可能だとの見方も明らかにした。改革的なイメージを前面に掲げて政権を獲得したが、全般的なイメージとしてみれば、むしろ保守的な側面が強い。

もちろん、小泉氏が政権を獲得するため「強い」公約を多数出したが、それを実践するには難しいと見られている。党内の調整過程を経てからの世論を勘案すれば、柔軟となる可能性もある。

しかし、小泉氏は自他が公認する原則論者であり、改革性向と斬新性を武器にして政権を取ったため、これまでとは異なるスタイルの政治を展開する可能性が高い。氏は「他人が手を付けられなかったことに取り組むことこそ、小泉がすべき仕事だ」とし、支持を訴えていた。



沈揆先(シム・ギュソン)記者 ksshim@donga.com