Go to contents

韓国海軍、NLL侵犯の北朝鮮漁船に初の警告射撃

韓国海軍、NLL侵犯の北朝鮮漁船に初の警告射撃

Posted June. 24, 2001 20:39,   

한국어

韓国海軍は24日、韓国西海(ソヘ)沖に設けられている北方限界線(NLL)を侵犯した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の漁船1隻に対し警告射撃をした。停船命令に応じなかったためだが、北朝鮮漁船は、すぐに北上しNLLを南側から出た。

合同参謀本部(合参)によると、24日午前2時50分ごろ北朝鮮漁船(9トン級)1隻が、西海白リョン島(ベクリョンド)の西北約4.5マイルの海上でNLLを2.5マイルほど侵犯し南下していたところ、大青島(デチョンド)沖で哨戒に当たっていた韓国海軍の高速艇編隊が緊急出動し、サイレンと拡声器で検査に応じるよう命じた。

しかし、5人の乗組員が乗っていた北朝鮮漁船は「接近するな」としてこれに応じず、近づく韓国海軍高速艇の90m前方で、包丁と鉄パイプを振り回したり、たいまつを投げつけながら抵抗姿勢を示した。このため韓国海軍高速艇は、北朝鮮漁船の前方45mの海上にK−2小銃で空砲9発を警告射撃した。北朝鮮漁船は「エンジン始動後に北上するから近寄るな」として、方向を北に変えて午前5時27分ごろNLLを出て退却した。

合参の朴貞和(パク・チョンファ)海上作戦課長は、「韓国海軍の高速艇が『停船しないと発砲する』と3回にわたって警告したにもかかわらず北朝鮮側の漁船が命令に応じなかったため、やむを得ず警告射撃を行った」と説明した。

韓国海軍の艦艇がNLLを侵犯した北朝鮮船舶に対し武力対応したのは、99年6月の西海・延平島(ヨンピョンド)沖での銃撃戦以来初めて。また、今年に入って北朝鮮漁船がNLLを侵犯したのは5月1日以降2度目だ。

合参によると、警告射撃当時、NLL北方の海上には中国の漁船およそ10隻が操業していたという。また、韓国海軍の警告射撃の後、北朝鮮からの別段の軍事動向は見られなかったという。



李哲熙 klimt@donga.com