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10年内に中国が韓国を追い越す? 三星経済研究所報告書

10年内に中国が韓国を追い越す? 三星経済研究所報告書

Posted June. 27, 2001 20:47,   

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今後10年以内にほとんどんの主力産業において中国が韓国を追い越すだろうとの研究結果が発表された。

三星(サムスン)経済研究所は27日、「中国が押し寄せてくる」と題した報告書で中国はすでにTV、エアコン、洗濯機の全世界におけるマーケットシェアが1位となっており、合成繊維、鉄鋼、デジタル家電の技術力は5年以内に、情報通信、自動車、造船などの競争力は10年以内に韓国を追い越すものと見られると分析した。

報告書は特に、最近、中国は情報技術(IT)など、先端産業の比重が高まりつつあり、韓国国内のIT分野が萎縮する恐れがあると指摘した。

また、97年以降中国が年間7〜8%の経済成長率を示しており、2015年頃までこのような成長基調が続くものと予想した。報告書は中国の強みとして、人口12億7000万人余りを誇る巨大な内需市場とおよそ6000万人の華僑ネットワーク、政府の強いリーダーシップなどを挙げている。世界貿易機関(WTO)への加盟と五輪開催が確実視されるのも、中国経済の発展の好材料として挙げられた。

また、最高経営者も海外留学派が多いなど、高学歴の若者を大勢迎え入れていると加えた。

報告書は、韓国にとっては中国の浮上が輸出と投資を拡大できるチャンスでもあるが、十分に対処できなければ、世界市場で韓国の影が薄くなる恐れがあると指摘した。中国の脅威をチャンスに変えるために必要な要素としては、△付加価値の高い先端産業中心に産業構造の高度化を図る△合弁、投資などで中国と協力関係を構築する△中国国内の地域ごとに、地域の特性に合う事業へ進出方策を探ることなどを挙げている。



金承眞 sarafina@donga.com