Go to contents

日本、歴史教科書の修正要求を事実上全面拒否

日本、歴史教科書の修正要求を事実上全面拒否

Posted July. 01, 2001 21:11,   

한국어

日本文部科学省(文部省)は、韓国政府が要求した日本の中学校歴史教科書についての再修正案について、応じない方針を固めたと先月30日、東京新聞が報じた。

文部省は、このような方針をすでに「教科用図書検定の調査審議会」にも報告しており、今月8日に連立3党の幹事長が韓国を訪問する前にその結果を公表し、韓国側にも通知する予定だ。

文部省は、韓国が再修正を要求した35項目のうち、30以上の項目は修正する必要がないと判断。従軍慰安婦、韓日合併、日本の韓国支配など、韓国が強く修正を求めている項目は修正する意向が無いことを明らかにした。

文部省は、韓国の強い反発が予想されるが、専門家の精密分析を行った上での結論であることから、これ以上の修正要求には対応しないことにしたと、同紙は伝えた。文部省は、主要項目を除いたいくつかの項目に対しては、一部修正が必要だと判断したため、出版社が自ら修正するよう求めるほか、遠山敦子文部科学相が訂正を勧告する方針だ。修正が必要だと判断した項目の内容についてはまだ知られていないが、主要項目は修正しないことを決めたことから、事実上、韓国政府の要求を全面拒否したことと受け止められる。日本の超党派の国会議員らが最近結成した「歴史教科書問題を考える超党派の会」は先月29日、福田康夫官房長官に韓国政府の要求に対する日本政府の検討結果を速やかに公表するよう申し入れた。これに対して福田長官は「文部省に至急伝える」と述べ、近く分析結果が公表されると見込まれている。

一方、「新しい歴史教科書をつくる会」の核心メンバー兼歴史教科書の執筆者の一人である藤岡信勝東京大教授は先月30日、「教科書を市販した後、多くの意見が寄せられている」とし、「客観的な誤りがあれば、学校で使用する前に自主的に修正する」と明らかにした。

しかし同教授は「韓国や中国が求めている修正要求や日本国内においての採択を妨げる活動とは関係ない」とし、韓国や中国が要求する修正には応じる意思がない考えを明確にした。このため、修正が行われても年度や統計の誤りなどを書き換えることにとどまるものと予想される。



沈揆先 ksshim@donga.com