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コードレッドの「集中爆撃」

Posted August. 09, 2001 09:52,   

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「コードレッド(Code Red)ウイルス」が全国およそ1万3000の公共機関と企業など約4万台のサーバーに急速に侵入し、電算ネットワークの稼動が相次いで中断するなど、「ウイルス大乱」が生じている。

核分裂のように拡散している「コードレッド・ウイルス」の変種には、ハッキングの機能を備えているものまで発見され、国家機密と企業情報の外部流出が懸念されている。

今回は特に、コンピュータウイルスの警報がすでに発令されたにもかかわらず、各機関がそれほど深刻に受け止めなかったことから被害がさらに大きくなった。

情報通信部(情通部)は、8日に記者会見を行い、7日現在民間企業6020社など計1万3000もの機関が被害を被ったと発表した。

被害を受けたサーバーは、△現代(ヒョンデ)自動車、双竜(サンリョン)、金剛(クムガン)製靴など民間企業6020社△公共機関および個人5934ヵ所△対韓建築会社協会、 ユネスコ韓国委員会、健康保険審査評価院などの協会・団体ら68ヵ所△租税研究院、国家経営戦略研究院など研究機関37ヵ所など。

公共機関では、行政自治部と文化財管理庁、特許庁などの中央省庁とソウル市をはじめ、16の道(日本の県に当たる)の半分。

公共機関が「コードレッド・バージョン3」に感染された場合、国家機密と個人情報が外部に漏れる可能性があり、ハッカーが遠隔で感染されたサーバーをコントロールすることもできる。

情通部はこうした事態を受けて、「大半の機関で復旧作業が終わった」とし、「保安上、感染された政府機関の名称と数字は公表できない」と明らかにした。

これとともに、教育機関の被害は、京畿(キョンギ)大学、弘益(ホンイク)大学など1375校に及び、およそ大学300校の大半が被害を受けたことが明らかになった。

成均館(ソンギュンカン)大学コンピュータ工学部の鄭泰明(チョン・ミョンテ)教授は、「情通部の発表は、コードレッドの最初と2度目の変種の被害を総合したもので、ハッキングの機能まで備えた最も強力な3番目の変種を考えれば、被害の規模はさらに大きくなるだろう」とし、「行政機関や大学、企業らの大半で保安関連の専門家がいない上に、『保安不感症』にかかっているという盲点をつかれた」と述べた。

情通部は先月27日、「コードレッド」に対して、警報を発令して機関別に対応を促したが、この警報に耳を傾けた機関は多くなかった。

これを受けて情通部は、本格的に被害が集計された今月7日に改めて警報を発令するなど2度にわたり警報を出している。



文權模 africa7@donga.com