Go to contents

日本に持ち出されていた「瀟湘八景図」が戻ってくる

日本に持ち出されていた「瀟湘八景図」が戻ってくる

Posted September. 11, 2001 09:56,   

한국어

日本に持ち出されていた朝鮮王朝時代16世紀の国宝級絵画名品「瀟湘八景図」が韓国へ戻ることになった。

神戸に住んでいる在日韓国人事業家の金竜斗(キム・ヨンドォ、77)天理開発会長は最近、日本で国立中央博物館の関係者と会って、自分が所蔵しているこの「瀟湘八景図」を国立中央博物館に寄贈することで合意した。

「瀟湘八景圖」は、中国湖南省の瀟水と湘江が合流する洞庭湖周辺の美しい風景を8面に分けて描いた絵画で、朝鮮王朝時代の代表的絵画ジャンルの一つ。

紙に水墨で描いてあったこの絵画の作者が誰だか知られていない。ところが、「山市晴嵐」(春季の朝の風景)、「煙寺暮鐘」(煙に包まれ、夕方の鐘の音が鳴り響く山寺の風景)、 「江天暮雪」(冬の夕方、雪降る川と空の風景)など91×47.7㎝大きさの絵画8幅でなっているこの作品は、名品と評価されている。

作品を鑑定した専門家は「墨の濃淡に季節の移り変わりがよく表現されていて、構図も優れている国内最高水準の「瀟湘八景図」と評価した。今は掛け軸の形を取っているが、元は屏風であった。時価50億ウォン相当のこの絵画は、国公立博物館に寄贈された文化財のうち価格の面で最高の水準だ。現在、国内には安堅(アン・ギョン)が描いたとされている「瀟湘八景図」があるものの、この絵画は作品性や規模の面ではるかに優れた大作だ。

中央博物館は、11月に作品を国内に持ち込んだ後、金会長の意を受け継いで、同会長の故郷の慶尚南道沙川(キョンサンナムド・サチョン)から近い国立晋州(チンジュ)博物館で展示する計画だ。

金会長は8歳の時、父親とともに日本へ渡ってから、鉄工場事業で大きく成功した。彼は日本内の代表的な韓国文化財コレクターで、今まで約1000点を蒐集し、1997年と去年には170点あまりを中央博物館に寄贈したことがある。



李光杓 kplee@donga.com