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「ホームラン三国誌」興味満点

Posted September. 18, 2001 10:00,   

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日米韓3カ国のプロ野球において最大の関心事は断然ホームランである。韓国では季承鎏(リー・スンヨブ・25・三星)が二人の外国人選手とともに激しいホームラン争いを展開しており、米国ではベリー・ボンズ(37・サンフランシスコ・ジャイアンツ)、日本ではターピ・ローズ(33・近鉄)がシーズン最多ホームランを更新するかどうかが話題。たとえ、米国と日本ではテロと人種差別のために関心が半減し、「彼らだけのリーグ」という性格をにおわせてはいるものの、野球界では新記録に向かって進む彼らの足取りに神経をとがらせている。

先月末、季が鼻血を出して病院のお世話になっていた時は、皆ホームラン争いは「もう終わった」と見ていた。しかし、欲心を捨てた「無心打法」が振るわなかった季のバッターに火を付けた。一時ホームラン部門で3位タイにまで後退したが、9日の蚕室(チャンシル)のLG戦から16日の大邱の(テグ)SK戦まで、最近の4試合で5つのホームランを放ち、一気に首位に躍り出た。

彼は「なぜ長打をよく放つか、正直に言って自分にも分からない。打撃のフォームにも変りがなく、これといった理由はない。ただホームランに対する欲心を捨てたから、かえってホームランをよく放つようだ」と述べた。

37ホームランの季は11試合、36ホームランのロッテのホセは9試合、34本の斗山のウッズは11試合を残しており、季がもっとも有利な立場。ホセは「こりごり」な相手チームの四球攻勢が負担となり、ウッズは欲心が先立って選球眼が鈍くなったのが問題。

突然のテロでもっとも大きな影響を受ける選手はボンズ。彼は10日、コロラド・ロッキーズ戦で3本のホームランを放つなど、9月に入り、9試合で6本のホームランを放ち、打撃のペースが上昇傾向にあった。37才の年を考慮すれば、大リーグの中断が休憩を取れるよい機会になるかもしれないが、雰囲気はよくない方向に流れている。

何よりも野球に対する熱気がさめ、本人の新記録達成への意志に支障を与えたように見える。

ボンズは「この瞬間、記録は重要ではない」とし、「試合に集中しがたい」と打ち明けた。

ナショナルリーグホームラン部門2位のサミ・ソーサ(54本)と9本の差で首位に立っているボンズは、18試合を残しており、18日から再開される大リーグでヒューストン・アストロズと3連戦を行う。彼は今後8本のホームランさえ放てば、98年のマーク・マックグアイア(70本)の記録を凌ぐことになる。

ターピ・ローズがもし外国人ではなかったなら(?)日本のマスコミは16日まで54のホームランを放った彼を大々的に取り上げただろう。64年に王貞治(元読売ジャイアンツ)が放った日本シリーズのホームラン新記録(55本)にわずか1本差。

しかし、以外に日本のプロ野球界は静かである。外国人の打者が日本野球の神話を崩すのが決して快く思われないのは確かだ。米国のニューヨーク・タイムズ紙さえ「ローズがホームランの新記録の達成を目の前にしているが、冷遇されている」と皮肉った。この新聞はその証拠としてたった1件の広告契約の提案もないことを指摘した。

1m82、87kgのシンシネティ出身の黒人、左利き打者のローズは10年間米プロ野球で活躍し、96年に近鉄に入団したベテラン。99年ホームラン(40本)、打点(101本)の2冠王に輝き、去年には打率0.272、25ホームラン、89打点で不調だった。今シーズン9試合を残しており、 の55ホームランを凌ぐのは時間の問題だ。



金相洙 ssoo@donga.com