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陶磁器エキスポっていったい・・・

Posted September. 27, 2001 09:40,   

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「広州(クァンジュ)がどこですか。これほど膨大な量だと、広州地域の白磁をすべてかき集めたと言っても過言ではありません。陶磁器エキスポを開くといって、こんなふうに白磁文化財を無残に破壊するとは・・・。これで陶磁器エキスポだなんて」。

広州地域の窯跡を発掘していたある陶磁器専門家は、広州市の文化財破壊の報道(東亜日報26日付けA29面に報道)を接してため息を吐いた。

京畿道(キョンギド)広州市が役所の公務員と住民を動員して、朝鮮白磁のかけらを掘り出したり、地面に散らばっているのを収集したことは、まれに見る深刻な文化財の破壊行為だという指摘だ。

今回の事件は、まず広州市が収集した白磁のかけらの量があまりにも多く、人々を驚かせた。広州市の関係者は全部で1.8tを収集したと発表した。しかし、広州市の別の関係者は、「うちの面(ミョン、行政区域の単位)だけでも5tを収集して行った。ほかの面でもほぼ同じだろう」としている。この話からして、膨大な量に上るものと推定される。

実際、陶磁器エキスポの広州の展示場に行くと、屋内と野外に20窯(1窯当たり約40kg)の分量が展示され、中部面上樊川里(チュンブミョン・サンボムチョンリ)の白磁窯跡展示館の隣にある草むらには69窯ほどの白磁のかけらがそのまま放置されている。これだけ合わせてみても3.2tにおよぶ。かき集めたという言葉が実感できるほどだ。

陶磁器エキスポのイベント場に展示された白磁のかけらも、展示だとは言っているが、ガラスケースにかけらを入れてあるに過ぎない。

展示場を見回ったある専門家は、「上樊川里の白磁窯跡展示館は国内で初めて王室の白磁窯跡が発掘された所なのに、こんなふうに放置して、まるでごみ捨て場のようだ」と残念がった。また、「遺物はどこで出土されたのかを知らなければ、その価値を維持することはできないのだが、放置されている白磁のかけらは確かな出土地を表示していない」と語った。

イベント場に展示されているものや草むらに放置されたままになっているもののすべてが、面里単位で分類されているだけで、広州地域に散在しているおよそ270の窯跡のどこで出土されたものなのかは分からない。

広州市の関係者は、「陶磁器エキスポの展示場を訪れる人々に広州地域の白磁の移り変わりを見せるために、白磁のかけらを集めた」と弁明した。しかし、イベント場のガラスケースに入れてあるだけで、広州白磁がどのような変遷を辿ったのかについての説明は全くない。白磁のかけらを集めたという住民さえも、「白磁がどのような移り変わりをしたのか分からない。何を説明するつもりで、こんなに集めたの理解できない」と語るほどだった。

広州市は問題が大きくなると、8月14日、遅れ馳せながら文化財庁にこのような事実を報告した。しかし、文化財庁は今まで現場調査さえも行なっていない。このため「広州市や文化財庁のみんなが問題を明らかにしないで、エキスポが終わって、同問題がうやむやになることばかりを願っている」という非難を受けている。徹底した真相究明を通じて、責任者を問責し、例の白磁のかけらをただちに押収して国家に帰属させなければならない、というのが専門家らの共通した意見だ。



李光杓 kplee@donga.com