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「アルヘンティーノ」超インフレ触発しかねない

「アルヘンティーノ」超インフレ触発しかねない

Posted December. 28, 2001 09:14,   

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アルゼンチンの暫定政権が経済危機を乗り越えるため、来年1月から発行することにした第3の通貨、「アルヘンティーノ」がむしろインフレを誘発しかねないという憂慮が出ている。

経済専門家は、新通貨が消費活動の促進に役立つことは認めながらも、ややもすれば年5000%に達した80年代の殺人的なインフレが再燃するかも知れないと警告した。

景気低迷の克服と消費回復などを理由に新通貨を過度に発行する場合、インフレはつきものということだ。

アルゼンチン政府もこうした憂慮を勘案して、一応新通貨の行き過ぎた供給が発生しないよう慎重を期する方針だ。

新任のフリゲリ経済相は26日、「新通貨体制は国内経済を最悪の危機に追い込んだだ換政策の失敗から抜け出す非常口の役割をするだろう」とし、「通貨が超過供給されないよう、発行量を徐々に増やす方針」だと述べた。

ロドリゲスサア暫定大統領も、「大統領府と議事堂など、国家の建物と土地などを担保にして、新通貨を保証する予定」だとし、インフレが発生する可能性を一蹴した。

このような公言にも関わらず、新通貨のアルヘンティーノが市場で本格的に流通されれば、ドルに対して(その価値が)30〜50%ほど切り下げられるとの見方が多い。アルヘンティーノは従来のペソと異なり、ドルと1対1の比率で取引されるだ換性がないので、アルゼンチン政府がドルを確保しなくても、いくらでも発行できるためだ。

アルゼンチン政府も、「新通貨は、従来のペソのようにだ換法は適用されない」ことを明らかにしており、アルヘンティーノが切り下げられる可能性を排除していない。

アルゼンチンの企業は、早くからインフレを恐れて商品の値段を30%ほど引き上げている。インフレが本格化すれば、労働者も賃金のさらなる引き上げを要求する構えだ。

米ニューヨークのサンタンデール・セントラル経済研究所のブラウン会長は、「アルゼンチンの新通貨導入は、ドルとの交換が不可能なアルヘンティーノをき避する一方で、いつでもドルに変えられるペソの蓄積やドルの買いだめに拍車を掛けるだろう」と予想している。



河宗大 orionha@donga.com