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金剛山観光の政府支援めぐり対立

Posted January. 22, 2002 09:26,   

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韓国政府は、中断の危機に直面している現代アサンの金剛山(クムガンサン)観光事業に対して、約200億ウォンの南北協力基金を追加支援する方針を決め、今週中に詳細な支援規模と時期を発表する。

しかし、これまでの「政経分離」原則などを踏まえて、金剛山観光への支援を強く否定してきた韓国政府が立場を転換したことをめぐって世論の批判が予想される一方、野党ハンナラ党と自民連もこれに対して反対していることから、摩擦が起きる見通しだ。

統一部の幹部は21日、「現代峨山(アサン)の資金事情が限界である半面、平和事業である金剛山観光は持続的に行われなければならないと判断し、このように決定した」と述べ、「詳細な支援策は、国会での意見と省庁間の協議をまとめて決める」と明らかにした。

また、「政府は金潤圭(キム・ユンギュ)現代峨山社長を通じて、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に金剛山観光事業の支援方針を伝え、北側もこれに相応して金剛山特別区域指定などの約束を履行することを促した」と話した。

政府は韓国観光公社に貸し出したした900億ウォンのうち、現代アサンにまだ支払っていない450億ウォンの一部を支援する案と、これとは別途に現代アサンに2000億ウォン前後の南北協力基金を支援する案を検討しているとされる。

洪淳瑛(ホン・スンヨン)統一部長官はこの日、ソウル汝矣島(ヨイド)にあるハンナラ党本部に李會昌(イ・フェチャン)総裁を訪れ、金剛山観光事業に対する政府支援の不可避性について説明したが、李総裁は「金剛山観光事業は採算性を考えなければならないものの、国民の税金で支援するのは望ましくない」と反対を表明した。

自民連の鄭鎭碩(チョン・ジンソク)スポークスマンも論評を通じて「一言で言えば、国民を無視する朝礼暮改の対北政策の典型である」と反対意思を示した。

一方、北朝鮮は最近、訪朝した現代峨山の金社長に対して、4月29日から2ヵ月間、平壌(ピョンヤン)で開かれる「アリラン」祝典を金剛山観光客らが参加できるようとする案を示したことが分かった。

現代峨山は「北朝鮮関係者がアリラン祝典に韓国側の観光団が多く参加することを希望していると話したことから、金社長は北側に公式的な提案書を送るように要請した」と語った。

北側は詳細な観光ルートについては触れず、陸路で移動する場合、金剛山〜元山(ウォンサン)〜平壌をつなぐ高速道路を利用することと、ウォンサンのガルマ飛行場を通じて航空路を利用する可能性があるとみている。



李哲熙 klimt@donga.com