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これが米国の最新流行ダイエット

Posted February. 22, 2002 09:42,   

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ダイエットブームは、米国も例外ではない。毎年米国女性の50%、男性の30%がダイエットを試みており、ダイエット市場は年間400億ドル(およそ52兆ウォン)と推計されている。米国の書店に出ているダイエット本はおよそ1200種で、このうち88%が1997年以降出版されたもの。

流行のように、流行っては間もなく消えていくダイエット法を流行ダイエット(Fad Diet)というが、米国の最新流行ダイエットには、ドクター・オーニシユ(Dr.Ornish)、ドクター・アトキンス(Dr.Atkins)、ドクター・シアーズ(Dr.Sears)など、いずれも医師が考え出した方法だ。パク・ヨンウ教授の解説でみるダイエット法は、次のとおり。

ドクター・オーニシユ「たくさん食べてやせる」

炭水化物はできるだけ多く、脂肪は極力少なく摂る方法。穀物、果物、野菜、豆類はいくらでも食べるが、肉類と乳製品は避け、脱脂乳製品を制限的に摂るようにして、脂肪の摂取量を10%以内に減らすことを勧めている。

このダイエットの問題点は、先ず必須脂肪酸とビタミンBが欠乏があり得るということ。

必須脂肪酸は体内で生成できないため、必ず外から摂らなければならない。ビタミンBは、欠乏の結果がだいぶ後に現われるが、動物性食品にのみ含まれているため、野菜ばかり食べていては摂れない。また、動脈硬化を予防する高密度脂たんぱくのコレステロールの値が落ちてくるのも問題だ。

ドクター・アトキンスのダイエット

「新しいダイエット革命(New Diet Revolution)」という本の題名どおり、米国のダイエット市場に一大革命をもたらした方法。韓国では、三星(サムスン)グループのイ・コンヒ会長が、この方法で8キロ減量したとして「皇帝ダイエット」という名で知られている。

この方法の骨子は、脂肪の貯蔵に関わるインシュリンの分泌を刺激する炭水化物の摂取を極力減らすことにある。その代わり、脂肪とたんぱく質の量を増やすと、ブドウ糖の代りにこの脂肪とたんぱく質をエネルギーとして使うことになる。この過程で、食欲を抑えるケトンという物質が生成される。つまり、少なく食べてやせる方法。

しかし、血液の中にケトンが多くなると、水分不足で腎臓に負担がかかる恐れがあり、繊維質とビタミンE、A、B、B6および葉酸、カルシウム、マグネシウム、電解質などの欠乏を招く恐れがある。また、飽和脂肪酸とコレステロールの摂取量が多くなり、心血管系の疾患が発生する危険性が高い。

ドクターシアーズの「ゾーン・ダイエット(The Zone Diet)」

炭水化物の量を減らし、脂肪とたんぱく質を多く摂るという原理で、アトキンスの方法に似ている。



李珍暎 ecolee@donga.com