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「交代のすき間狙った」ショートトラック韓国作戦

「交代のすき間狙った」ショートトラック韓国作戦

Posted February. 22, 2002 09:33,   

한국어

やはり韓国が頭脳ゲームで中国より上だった。

4人の選手が交代で走るリレーレースは、実力がほぼ同じの時、作戦が勝負を左右する競技だ。だから、21日、女子3000メートルに出場したライバルの韓国と中国は、今大会のためにち密な作戦を準備してきた。

韓国が決勝で出した「切り札」は、選手交代なしに、相手を追い抜く作戦だった。勝負どころは計28周のうち8周を残した瞬間。その時は中国—韓国—カナダの順だった。

しかし、全明奎(チョン・ミョンギュ)監督のサインが出るや否や、朱敏眞(チュ・ミンジン)選手が1周半を回っていたパターンから、突然交代しないでそのまま走り、中国の楊陽(ヤンヤンS)が楊揚(ヤンヤンA)を押し出すすき間に、先頭に出ていったのだ。

あっという間に中国を追い越した朱敏眞は、一人で2周を走り、続いて崔敏敬(チェ・ミンギョン)−崔恩景(チェ・ウンギョン)−朴慧園(パク・へウォン)−朱敏眞—の順で回った後、最終ランナーの崔敏敬が1位で決勝線を通過する痛快な逆転金メダルを獲得した。

8周目で虚を突かれた中国は、あわててしまい残り2周で楊揚が重心を失うなど、韓国を追い抜けずに終わった。

同日韓国チームがみせたプレーは、4年前から全監督が構想した作戦。全監督は「98長野五輪後からこの作戦を考えた。2000年世界選手権で1回試したことはあるが、当時作戦は成功したものの、結果は失敗に終わり中国に続き銀メダルにとどまった」と話す。

全監督は「中国チームのビデオを綿密に分析した結果、楊陽が交代しながら選手を押す時、微細に時間がかかることが分かった。4人の韓国選手のうちだれが楊陽のパートナーになっても、体力の落ちた楊陽がバトンタッチの際、2周を回り相手を追い抜くように訓練させた」と話した。

しかし、この作戦の駆使を最終決定したのはわずか3日前。予選で初ランナーの崔敏敬に崔恩景−朴慧園−朱敏眞の順で走っていた韓国は、中国に混乱を与えるため、順番は変えないで最初のランナーだけを朱敏眞に交代した。

韓国チームは朱敏眞を最初のランナーにし、中国を追い抜く作戦を決勝当日の朝、選手村近くのソルトレークシティーコンプレックスで秘密裏に練習してきたことが分かった。



金相洙 ssoo@donga.com