朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は27日、韓国政府が「2000年6月15
日の共同宣言と韓半島の平和実現に向けた統一連帯」の北朝鮮訪問を許可しなかっ
たため、統一連帯側関係者が行事に参加できなくなったことを理由に金剛山(クム
ガンサン)で開かれる予定だった「2002年新年記念共同行事」を取り消した。
今年初の南北共同行事が白紙に戻ったことで、当分の間南北関係は小康状態が続
きそうだ。
同日12時半頃、突然共同行事の取り消しを通知した北朝鮮代葡は、「米国と
米国から操られている南朝鮮の極右・保守勢力の策動によって行事の発起団体で
ある統一連帯の代表の行事への参加が、全面的に不許可となる異状事態が発生
した」とし、「その結果、共同行事が白紙に戻る耐えられない事態をもたらした」
と主張した。
声明は、また「野党ハンナラ党をはじめとする極右・保守勢力にも責任があり、
彼らの圧力を恐れている南朝鮮の統一部にも問題がある」と主張した。
しかし、声明は「金剛山での統一行事は残念ながら実現しなかったが、われわれ
は南朝鮮の民族和解協力汎国民協議会(民和協)と7つの宗教団体が行事の開催を
実現するために傾けた努力を高く評価する」とし、「6・15共同宣言を貫くた
めの闘争を力強く展開していく考え」と付け加えた。
共同行事の取り消しと関連して政府関係者は、「韓国代表216人が金剛山入
りしているにもかかわらず、北朝鮮が 行事を一方的に取り消したのは遺憾だ」と
語った。
一方、これに先立って、7つの宗教団体が、政府の大規模な北朝鮮訪問の不許可
に対する行事参加者名義の共同声明が発表されたことに反発し、南北の共同行事
は進めることができなかった。
金剛山入りしている韓国側代表は、共同行事が取り消しになったことによって
同日午後北朝鮮の巧芸団の公演を観覧した後、独自の文化行事を開いた。代表
は28日午前、三日浦(サムイルポ)を観光した後、金剛山観光船、雪峰(ャ・
ボン)号で帰国する予定。
金影植 spear@donga.com