Go to contents

シンガポール政府、韓国に大規模投資の予定

シンガポール政府、韓国に大規模投資の予定

Posted March. 27, 2002 09:34,   

한국어

シンガポール政府と、地元の民間ベンチャーキャピタル10社が、韓国のベンチャー企業に数億ドル規模の投資を行なうことになる。

外国政府とベンチャーキャピタルが、韓国のベンチャー企業に大規模な資金を投資するのは前例のないことで、韓国の情報技術(IT)とベンチャー産業の地位を確認する契機になるものと評価されている。

駐韓シンガポール大使館は26日「シンガポール経済開発院(EDB)のテオ・ミンキアン長官など政府側の要人5人と、民間ベンチャーキャピタルの社長団14人が来月2日、大田(テジョン)のデドクバレーに入居しているベンチャー保育センターを訪れ、投資説明会を聞いた後に、大規模な投資を決定する計画だ」と明らかにした。

シンガーポールのEDBは、国家予算を内外の優秀な産業に投資する一方、優秀な企業を自国に積極的に誘致する政府機関。今回の投資ミッションには、10億ドル(約1兆3000億ウォン)の政府予算を運営しているEDB傘下の国営ベンチャーキャピタル持株会社の、TIFも参加している。

投資企業の選定など、窓口の役割を果すことになる韓国のコンサルティング会社、CDCコリアのイ・スンボク社長は「今回のミッションは、優秀なベンチャー企業が集っているデドクバレーにある韓国科学技術院(KAIST)と、韓国電子通信研究院(ETRI)の創業保育センターに入居している企業のうち、技術力などに優れた10社前後の企業を対象にして、審査を行なう」と述べた。イ社長は、さらに「順次、投資対象を韓国の全ベンチャー企業にまで広げ、年内に5000万ドル(650億ウォン)、2〜3年以内に数億ドルを韓国に投資する予定だ」と語った。

これについて中小企業庁ベンチャー振興課の呉起雄(オ・キウン)事務官は「シンガポール政府は、韓国がIT産業をベースにして、他のアジア諸国よりもいち早く経済難を克服しているところに注目している。今回の投資誘致が成功すれば、韓国のベンチャー産業が世界に向けて進出する契機になれる」と強調した。

一方、中小企業庁とシンガポールのEDBは21日、シンガポールに進出する韓国のベンチャー企業に投資を行なう、共同ベンチャー投資ファンドを結成すると発表した。



朴庭勳 sunshade@donga.com