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韓銀 家計融資を来月から抑制

Posted April. 09, 2002 09:21,   

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家計に多額の資金を融資した銀行は、5月から韓国銀行から借りられる総額限度が少なくなる。

韓国銀行は8日、家計への融資額が一定基準を超える銀行に対しては、5月から、年2.5%の安い金利が付く「総額限度融資」を縮小すると発表した。

たとえば、家計への融資が基準額を100億ウォン超過する場合、現在は総額限度融資を60億ウォン減らしているが、これからは80億ウォン削減することになり、こうなると、銀行の収益性は悪化する。家計融資の基準額は、金融通貨委員会が銀行ごとに毎月、指定して告示する。

また、中小企業に対する融資の比率を満たせなかった銀行も、総額限度融資が縮小される。

現在は満たしていない金額の50%を削減しているが、これからは70%を削減する。現在、都市銀行は融資増加額のうち45%を、地方銀行は60%を中小企業に融資しなければならない。これとともに、銀行が中小企業に融資を増やした分だけ受けられる総額限度融資の限度額は3000億ウォンから5000億ウォンに増える。

韓国銀行によると、3月末現在、預金銀行(都市銀行、地方銀行、外国銀行の韓国支店、企業銀行、農水畜協などが含まれる)の家計融資残高は、合計172兆1144億ウォンで、去年末に比べ、17兆4896億ウォン増加した。このような1〜3月の家計融資の増加額は去年同期(3兆8000億ウォン)より約4.6倍増えており、企業融資の増加額(12兆7172億ウォン)より多くなっている。

韓国銀行のナ・サンウク政策企画局次長は「銀行による家計融資の増加傾向が中小企業への融資より強まり、家計の破たんなどの影響が懸念される。本格的な景気回復を控えて、銀行への借り入れ依存度が高い中小企業が資金繰りに苦しんでおり、このような対策をまとめた」と述べた。

これに先立ち、朴昇(パク・スン)韓国銀行総裁は4日、金融通貨委員会の後、「低金利のために、家計融資の仮需要が生まれ、不動産や株式などの資産価値が跳ね上がる現象が現われている。家計融資の抑制策をまとめ、景気が回復すればコール金利を引き上げる計画だ」と警告した。



金相哲 sckim007@donga.com