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「主な敵は北朝鮮」国防白書から削除を検討

「主な敵は北朝鮮」国防白書から削除を検討

Posted April. 27, 2002 10:57,   

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国防部はこれまで国防白書で使ってきた「主な敵は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)」という表現が、北朝鮮の激しい反発を買い、南北の(韓国・北朝鮮)関係進展の障害として働いているとの判断から、この表現を削除したり他の表現に変える案を本格的な検討に着手した模様。

国防部はこれまで公けに「主なる敵の概念の変更を検討していない」と数回にわたって明言していて、「主敵」という表現が削除されたり他の表現に緩和される場合、野党と保守層からの反発が予想される。

政府関係者は26日「南北和解時代の転換期的安保状況を迎えていることを考慮し、政府は冷戦時代の産物である『主敵』という表現を国防白書で続けて使用するかどうかについて苦心している。近く、国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を開き、削除したり代える案について話し合う」と述べた。

この関係者はとくに「京義線(キョンウィソン、ソウル〜新義州)の連結工事を進めるためには、ひとまず南北間の軍事保障合意書に署名しなければならないが、主敵という表現を維持し続ける限り、北朝鮮軍部の反発により工事が相当期間にわたって遅れる可能性が高い」とし「主敵の表現を維持するのは得より損失が大きい」と述べた。

国防部は最近、国防白書の国家目標で「主敵である北朝鮮」という文章を削除する案を含めた全面的な検討作業に着手した。国防部は近く、関連省庁の次官補レベルが出席するNSC実務推進委員会を開いて、これについて話し合う一方、諮問委員や専門家らから意見を聴取する計画だ。

主敵という表現が変更される場合、「主敵」の表現が初めて使われた95年の国防白書以前の「敵」という表現や「外部の侵略」「安保脅威勢力」などのう回的な表現を使う案が検討されている。

これに先立ち、林東源(イム・ドンウォン)大統領外交安保統一特別補佐官も、最近あるセミナーで、国防白書の「主敵」表現についての質問を受け「敵対関係だけ強調しては何らの進展も得難い」と明言し、「主敵」という表現の変更の可能性を示唆した。

政府関係者は「最近南北関係が進展しつつある状況で、国防白書に主敵という表現が再び明示される場合、北朝鮮側の反発が予想される」とし「国防白書で主敵という表現が消えても、主敵の概念自体がなくなるわけではないだけに韓国軍の軍事態勢には変化がないはず」だという見方を強調した。



成東基 esprit@donga.com